野球・韓国
この並んだ2つのワードを見て、あまりいい印象を抱く人は少ないでしょう。
良くも悪くも印象に残るシーンをたくさん生み出してきました。
しかしとある韓国出身のMLB選手に対しては、日本でもたくさんの応援の声が上がっているといいます。
それが李政厚(イ・ジョンフ)選手。
現在サンフランシスコ・ジャイアンツに所属する選手ですが、彼はどうして日本からも応援されているのでしょうか?
【生年月日】1998年8月20日
【生誕地】愛知県名古屋市
【身長/体重】183cm/90kg
何かと因縁のある侍ジャパンと韓国代表
オリンピック・WBC・プレミア12
様々な国際大会で侍ジャパンと死闘を繰り広げてきた韓国代表チーム。
色々な意味で、印象に残るシーンがたくさんあります。
ただどちらかといえば良い印象を抱いている人は少ないでしょう。理由はあえてここでは語りませんが。
YahooニュースなどでNPBで活躍できなかった助っ人外国人がKBO(韓国プロ野球リーグ)で大活躍という記事があった時も
「ふーん、で?」みたいなコメントが数多く投稿されます。
(特にKBOは打高のリーグなので助っ人野手は好成績を残すことも多くNPBとの比較があまり参考にならない)
国際大会でも韓国にだけは負けてほしくないという方も多いと思います。
日本の野球は世界基準で見てもかなりレベルが高く、特にアジアではずっと先頭を走っています。
ですが野球は何が起こるか分からないスポーツ、侍ジャパンですらもたまに負けてしまうことだってあるのです。
2024年のプレミア12でも盤石の試合運びで決勝に進出しましたが、その決勝で台湾に敗れて優勝を逃すということもありました。
日本が優勝を逃したことに対してネットは多少荒れていましたが、台湾代表に対する称賛の声を送る方も少なくはありませんでした。
でももしこれが韓国に負けていたとしたら、これくらいじゃ済まないくらいネットは大荒れだったと思います。
韓国の選手でも李政厚(イ・ジョンフ)は日本からの支持を得る?
このように、野球と韓国には結構な溝があったりします。
ですがそんな中でも、とある韓国出身のMLB選手については、日本でも好意的に受け止められているようです。
その選手というのが李政厚(イ・ジョンフ)選手。
1998年生まれの27歳。
KBOキウム・ヒーローズ(2018年までのチーム名はネクセン・ヒーローズ)で7年間プレーし、2024年からMLBサンフランシスコ・ジャイアンツでプレーしています。
WBCやプレミア12でも韓国代表として来日していたので、そのプレーを見たことがあるという方も多いでしょう。
実は李政厚選手、お父さんが中日ドラゴンズでも活躍した李鍾範(イ・ジョンボム 登録名:リー・ジョンボム)氏。
98年シーズンより中日ドラゴンズでプレーした選手で、当時の星野仙一監督好みのガッツあふれる選手でした。
もともとはショートを守っていましたが後に外野手に転向し、99年のリーグ優勝にも貢献しています。
日韓通算2,083安打(日本:286本 韓国:1797本) 564盗塁(日本:53盗塁 韓国:510盗塁)を記録した偉大な選手でした。
そして中日ドラゴンズでの1年目、98年に李政厚選手が誕生しています。
なので愛知県名古屋市生まれ。
そして尊敬する選手にはイチローさんを挙げるほど、日本の野球に対してもリスペクトを持ってくれています。
(父の李鍾範氏は「韓国のイチロー」の異名をとった)
このリスペクトというのがすごく大事なんですよね。
しかも単なるポーズじゃなくて、ちゃんといろいろなインタビューでの発言の節々からそれを感じられます。
とある記者から「大谷翔平選手と比較されると思うのですが」という質問が飛んできた時にも
「なぜ大谷選手と比較されるのか分からない、大谷選手が知ったら気分を悪くすると思う」
「同じ時代にプレーしたということだけでも子どもに自慢できると思う」
と謙虚な回答。
さらに他のインタビューでも「アメリカですごい選手だと感じた選手はいましたか?」という質問に対して大谷翔平選手の名前を挙げていました。
ルックスもさわやかだし、謙虚さもある。もう好青年というほかありません。
韓国野球界の価値観を変えるか?
MLB1年目のシーズンはケガなどもあってシーズン途中で離脱。
37試合の出場で打率.262(145-38) 2本塁打 8打点という数字に終わりました。
しかし2年目のシーズンは開幕から好調をキープし、4月25日時点で25試合に出場
打率.333(96-32) 3本塁打 16打点と好成績を収めています。
しかも二塁打11本、三塁打も2本と、とにかく長打が多く出ていますね。
韓国出身のMLB選手、特に野手は苦戦している印象がありましたが、ここにきて少し風向きが変わってきたような印象があります。
サンディエゴ・パドレスに所属する金河成(キム・ハソン)選手はMLBでショートのレギュラーを獲得。
身体能力の高さを生かしたダイナミックな守備は、アメリカでも高く評価されています。
バッティングでも打率こそ高くないものの、4シーズン中3シーズンで2桁本塁打をマーク。
さらに2023年シーズンは38盗塁も記録しており、走攻守でハイレベルな活躍を見せる選手です。
その金河成選手に続いて李政厚選手までブレイクすれば、韓国野球の価値観も大きく変わるのではないでしょうか?
それくらいの期待が、2人にはかかっています。
イ・ジョンフの好青年ぶりを見て
— Waterジャパン (@WaterSportsJPN) April 2, 2024
普通にファンになったし
同じアジア圏とて応援したい
やっぱり好感度って大事なんだなイ・ジョンボムもめちゃくちゃ懐かしい!サムソンリーとか宣銅烈とか、ドラゴンズ昔は韓国人選手多かったね
— タヌ (@syotatenanyanen) July 22, 2024
韓国大嫌いだけど息子さんのイ・ジョンフ選手は謙虚で爽やかで好きな選手なので応援してる。怪我早くよくなって、後遺症もなく来シーズン活躍してほしいな
いかがでしたか?
日本でも着々とファンを増やしている李政厚(イ・ジョンフ)選手。
爽やかなルックス、謙虚さ、そして日本生まれで日本に対するリスペクトを持っている。
こんな選手、応援しないわけにはいきません。
昨年はケガに苦しみましたが、そのポテンシャルは誰もが認めるところ。
尊敬するイチローさんのごとく、打ちまくってほしいものです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。