最近ではますますニッチなテーマを取り上げることが多くなった今浪隆博さんのYouTubeチャンネル。

 

特に1軍と2軍を行き来することが多かった今浪隆博さんならではの話が面白い。

 

今浪クラスの選手って、2軍ではバリバリの成績を残していたりするんですよね~

 

ですが動画内で2軍の成績について話しているときは、ちょっと記憶が曖昧なところも。

 

そこで今回は今浪隆博さんの2軍成績をまとめてみました。

 

【生年月日】1984年7月6日

【出身】福岡県北九州市

【身長/体重】172cm/75kg

【高校】平安高校 (現:龍谷大平安高校)

【大学】明治大学

 

日本ハム時代の2軍成績

今浪隆博さんは2006年のドラフトにて北海道日本ハムファイターズへ入団しました。

 

当時はまだ高校生ドラフトと大学・社会人ドラフトで分かれていた時。

 

高校生ドラフトでは「ハンカチ世代」の選手らが指名された年で、田中将大選手や前田健太選手、坂本勇人選手らがプロの門を叩きました。

 

この高校生が豊作の年、今浪隆博さんは大学・社会人ドラフトで7位の指名を受けてのプロ入りとなります。

 

 

・1年目(2007年シーズン)

 

1年目から2軍では積極的に起用され、80試合に出場します。

 

この時の成績は

 

・打率.280(232-65)

・塁打79(二塁打9 三塁打1)

・本塁打1

・打点20

・盗塁2 (盗塁刺2)

・四球18

・死球3

・三振16

・長打率.341

・出塁率.337

 

という成績でした。

 

確かにこれからに期待がかかる成績を残しています。

 

しかしこの年は他の選手もかなり打っていて、

 

特に野手転向2年目の糸井嘉男さんが54試合の出場ながら.319(216-69) 12本塁打 33打点 14盗塁と異次元の成績を残していたりします。

 

やはり後にレジェンドクラスになる選手は2軍成績も群を抜いていました。

 

 

・2年目(2008年シーズン)

 

2年目はさらに2軍での出場機会を増やし、95試合で起用されます。

 

・打率.277(325-90)

・塁打114(二塁打15 三塁打3)

・本塁打1

・打点27

・盗塁0 (盗塁刺2)

・四球22

・死球3

・三振25

・長打率.351

・出塁率.325

 

浪さんはこの年1軍デビュー8月20日に1軍にてプロ初出場を記録しています。

 

2軍では中田翔選手が鳴り物入りで入団。56試合の出場で打率.255(196-50) 11本塁打 31打点とスケールの大きさを見せていました。

 

 

・3年目(2009年シーズン)

 

3年目のシーズンは2軍で92試合に出場。打率を3割目前の.298まで伸ばし、リーグ2位タイの105安打を放ちました。

 

・打率.298(352-105)

・塁打127(二塁打20 三塁打1)

・本塁打0

・打点31

・盗塁0 (盗塁刺1)

・四球36

・死球1

・三振26

・長打率.361

・出塁率.361

 

1軍でも5試合に出場し、9月1日のロッテ戦でプロ初安打も記録しています。

 

しかし2軍では中田翔選手が圧倒的な数字を残し、82試合で打率.326(322-105) 30本塁打 95打点を記録。

 

30本塁打は今もなお2軍のシーズン記録です。

 

また杉谷拳士さんや中島卓也選手らも入団し、2軍のポジション争いも熾烈を極めます。

 

 

・4年目(2010年シーズン)

 

この年は2軍では58試合の出場。規定打席には届きませんでしたが、打率.343 5本塁打と好成績を残します。

 

・打率.343(216-74)

・塁打109(二塁打12 三塁打4)

・本塁打5

・打点37

・盗塁4 (盗塁刺1)

・四球29

・死球0

・三振17

・長打率.505

・出塁率.414

 

すごく躍動感のある数字ですね。長打が増えてまるで強打者みたいな成績になりました。

 

2軍での出場試合数が減ったのはもちろん1軍での出場機会が増えたからで、この年は29試合に出場して打率.244(45-11) 3打点を記録しています。

 

一方の2軍では杉谷拳士さんが2軍記録となる133安打をマークします。

 

※104試合 打率.313(425-133) 6本塁打 52打点 22盗塁

 

こちらは2018年に松原聖弥選手が134安打を放って記録を更新しましたが。

 

2年連続で2軍記録、しかもいずれも高卒2年目。こういう数字を見るとなんだかロマンを感じますよね

 

 

・5年目(2011年シーズン)

 

2011年はさらに2軍での出場試合が減って30試合の出場に。

 

成績は

 

・打率.327(101-33)

・塁打39(二塁打1 三塁打1)

・本塁打1

・打点20

・盗塁5 (盗塁刺1)

・四球16

・死球1

・三振7

・長打率.386

・出塁率.410

 

この年も好成績ですね。特に盗塁数は自己最多の5を記録しています。

 

そしてこの年は1軍でも84試合に出場田中賢介さんがケガをした影響と、金子誠さんのバックアップとして出場機会を獲得しました。

 

そしてこの年、初めて1軍の出場試合数が2軍での数字を上回ります

 

打撃成績も悪くなく、打率.240(179-43) 0本塁打 8打点をマーク。ちなみに盗塁も3つ決めています。

 

浪さんの1軍での通算盗塁数って4なので、そのうちの3つをこの年に決めているのですね。

 

この年は1軍でも2軍でも自己最多盗塁を記録する不思議なシーズンでした。

 

 

・6年目シーズン(2012年)

 

そして6年目のシーズン、今浪隆博さんは2軍で80試合に出場します。

 

…あれ?

 

前年に80試合以上も出場し、いよいよ1軍定着・レギュラー奪取も期待のかかる年だと思っていたのですが。

 

実は春季キャンプからケガが続きやや出遅れ。

 

また田中賢介さん・金子誠さんの二遊間がそろって100試合以上に出場したので、そもそも割り込む余地も少なかったですね。

 

金子誠さんが5月に離脱した時は今浪隆博さんにも出番がありましたが、その時も中島卓也選手らとの併用。

 

9月に田中賢介さんが離脱した時は西川遥輝選手がその穴を埋めていました。

 

さらにセカンド・西川遥輝選手の守備固めとして起用されたのも中島卓也選手。この年はその2人が大きく出場機会を増やし、今浪隆博さんは13試合の出場にとどまります。

 

しかし今浪隆博さんも2軍では好成績を残していて

 

・打率.281(249-70)

・塁打83(二塁打5 三塁打1)

・本塁打2

・打点24

・盗塁2 (盗塁刺:0)

・四球26

・死球0

・三振16

・長打率.333

・出塁率.347

 

という数字でした。

 

・7年目(2013年シーズン)

 

さて正念場となった7年目のシーズン、今浪隆博さん、2軍では0試合の出場となりました。

 

というのも、この年はシーズンを通して1軍に帯同していたため2軍での出場機会がなかったのです!

 

1軍では91試合に出場して打率.242 0本塁打 14打点の成績を残します。

 

ちなみに2軍では高卒2年目を迎えた近藤健介選手が57試合 打率.355(200-71) 5本塁打 31打点という成績を残しています。

 

やはり見るべきは高卒2年目か…?

 

ヤクルト時代の2軍成績

2014年、浪さんに転機が訪れました。

 

なんとシーズン開幕直後の3月31日、トレードで東京ヤクルトスワローズへの移籍が決まったのです。

 

トレード相手は豪腕投手として知られた増渕竜義さん。浪さんと同じく2006年のドラフトで入団し、当時の高校生ドラフト1位だった選手です。

 

2011年にはローテーション入りし、7勝をマークした実績もあります。

 

しかしこの2人のトレードだなんて、当人にとっても全くの寝耳に水だったことでしょう。

 

当時の心境はどうだったのでしょうか?

 

それはこのYouTube動画で語られています。

 

 

・8年目(2014年シーズン)

 

さて、大学時代に慣れ親しんだ神宮球場をホームとするヤクルトスワローズに入団することとなった今浪隆博さん。

 

その前年のヤクルトのショートは森岡良介さんや川島慶三さんらを中心に起用されていましたが、絶対的なレギュラーはいないという状況でした。

 

浪さんにも当然チャンスはあったと思います。

 

が、この年は5月に第2の天の声荒木貴裕さんが、6月7月には森岡良介さんが好調でそのままポジションをキープ。

 

最終的に森岡良助さんはキャリアハイの数字を残すほどでした。

 

 

その結果、浪さんのヤクルト1年目は大半が2軍暮らしとなってしまいます。

 

67試合に出場して成績は以下の通り

 

・打率.270(215-58)

・塁打96(二塁打14 三塁打3)

・本塁打6

・打点32

・盗塁1 (盗塁刺1)

・四球16

・死球1

・三振24

・長打率.447

・出塁率.318

 

ここにきて自己最多の6本塁打を記録してしまいました。

 

 

・9年目(2015年シーズン)

 

ヤクルト2年目となった2015年、なんとFAで大学時代のライバル・大引啓次さんが移籍してきます。

 

しかも浪さんの古巣である日本ハムから。

 

当然、ポジション争いも熾烈を極めることが予想されました。

 

開幕ショートのポジションを勝ち取ったのは大引啓次さん。

 

それでも5月にヤ戦病院の餌食となりケガで離脱すると、今浪隆博さんがそのポジションを奪い取ります

 

5月24日にはプロ初本塁打を記録

 

大引啓次さんが復帰した後も、サードやファーストのポジションで試合に出場しました。

 

この年は1で68試合 打率.317(123-39) 2本塁打 13打点という好成績をマーク。

 

特に代打での勝負強さが光り、難しいポジションの中で代打率は驚異の.346(26-9)を残しています。

 

2軍での出場は20試合のみとなり、成績も以下のようなものとなりました。

 

・打率.246(65-16)

・塁打23(二塁打2 三塁打1)

・本塁打1

・打点2

・盗塁0 (盗塁刺0)

・四球5

・死球1

・三振2

・長打率.354

・出塁率.296

 

 

・10年目(2016年シーズン)

 

いよいよプロ10年目のシーズン、この年は1軍で自己最多の94試合に出場します。

 

打撃成績も打率.279(201-56) 1本塁打 28打点、安打数と打点はキャリアハイです。

 

シーズンを通して勝負強さを発揮し得点圏打率は.344(61-21)代打率も.382(34-13)と前年からさらに上げてきました。

 

ただケガや体調不良でシーズン中2度の離脱があった影響か、2軍でも5試合だけ出場記録があります。

 

・打率.071(14-1)

・塁打1(二塁打0 三塁打0)

・本塁打0

・打点1

・盗塁0 (盗塁刺0)

・四球0

・死球0

・三振2

・長打率.071

・出塁率.071

 

 

・11年目(2017年シーズン)

 

2017年、この年は前年からの体調不良が尾を引き、1軍ではわずか7試合の出場に終わってしまいます。

 

シーズン終了後には戦力外通告を受け、体調不良のこともあって浪さんは引退を決断。

 

11月のファン感謝デーでは引退セレモニーも執り行われました。

 

 

2軍では29試合に出場して

 

・打率.375(56-21)

・塁打31(二塁打2 三塁打1)

・本塁打1

・打点10

・盗塁0 (盗塁刺0)

・四球8

・死球0

・三振2

・長打率.554

・出塁率.453

 

と、なかなか好調な成績でした。

 

今浪隆博の2軍通算成績

というように2軍でも10シーズン分の成績が残っている今浪隆博さん。

 

2軍の通算成績は

 

試合数556

打率.292(1825-533)

塁打702(二塁打80 三塁打16)

本塁打19

打点204

盗塁14 (盗塁刺9)

四球176

死球9

三振137

長打率.385

出塁率.352

 

というものでした。

 

やはり今浪クラスの選手は2軍ではかなりの好成績を残していますね。

 

でもその成績をはるかに上回る選手がいて、そういった選手は後に1軍バリバリのレギュラー選手になっていたりして。

 

2軍成績を見比べてみるのもなかなか面白かったです。

 

浪さんの2軍成績を見てから改めて動画を見返すと、また新たな発見もあるかもしれませんね。

 

 

いかがでしたか?

動画ではよく語られる今浪隆博さんの2軍生活の話。

 

動画では親しみやすさのある語り口が好評を読んでいますが、実際に数字で見ていると2軍成績とはいえすごい数字を残していました。

 

今浪クラス、やはりすごい。

 

そしてそれをさらに上回る数字を残している選手、恐ろしい。

 

プロ野球をさらに面白く見るためにも、浪さんの動画をさらに面白く見るためにも、2軍成績にも注目していきたいですね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。