シブコ、復活なるか。

 

かつて大フィーバーを巻き起こしたシブコこと渋野日向子選手。

 

日本人選手としては42年ぶり、2人目のLPGAメジャー選手権での優勝。しかも初出場での初優勝という偉業を達成しましたから。

 

本人の愛嬌たっぷりのキャラクターも相まって、メディアにも引っ張りだこになりました。

 

しかしその後は苦しい時期も続いており、しばらくは優勝争いから遠ざかっていたことも。

 

ですがあれから5年、最近はまた渋野日向子選手の名前を聞く機会が増えてきています。

 

渋野日向子選手、とうとう復活となるのでしょうか?

 

【生年月日】1998年11月15日

【出身】岡山県岡山市

【高校】岡山県作陽高等学校

【身長/体重】167cm/62kg

【所属】サントリー

 

全英オープン初出場初優勝を決めた渋野日向子

日本中が沸いた2019年。あの年、彼女はヒロインでした。

 

この年は渋野日向子選手がプロとなってから2年目のシーズン。この年は序盤から好調でした。

 

4月の「フジサンケイレディス」で2位となると、5月の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」では見事優勝

 

これが渋野日向子選手にとって初のツアー優勝となりました。

 

そして6月の「アース・モンダミンカップ」では4位

 

この大会終了時点でのJLGPA(日本女子プロゴルフ協会)での賞金ランキングが3位となり、「全英女子オープン」への出場権を獲得します。

 

(モンダミンカップ終了時点で賞金ランキング5位以内が出場条件)

 

 

そして8月、自身にとっては初の海外大会となった全英オープン。

 

始まる前こそ「予選突破」が目標だと語っていた渋野日向子選手ですが、いざ始まると快進撃を見せます。

 

初日と2日目は2位につけると、3日目は2位に2打差の14アンダーで単独首位に!

 

2日目終了時点では「この順位はできすぎ」と言っていた渋野日向子選手も、3日目終了時点では「緊張しています」と優勝を意識し始めます。

 

そして最終日、緊張からか3番ホールでダブルボギーを叩いてしまうものの、そこからの巻き返し、特にバックナイン(後半9ホール)は圧巻でした。

 

10番ホールをバーディとすると、12・13番も連続バーディ、そして15番ホールでもバーディを取り、再び首位に並びます。

 

そして迎えた最終18番ホール、首位で並んでいたリゼット・サラスは既にプレーを終え、トータル17アンダー。

 

渋野日向子選手がここでバーディを決めれば首位に、パーでもプレーオフにもつれ込むという場面。

 

18番ホールはパー4、1打目でしっかりフェアウェイをとらえると、2打目を「ちょっとダフった」と言いつつもピンの6m手前に落とします。

 

そして運命の3打目、バーディパット。やや強めに打った打球は吸い込まれるようにカップに向かい、最後はカップの壁に当たりながらホールイン

 

この瞬間、偉業が成し遂げられました。

 

LPGA(全米女子プロゴルフ協会)ツアー初出場にして初優勝

 

全英オープンはLGPAが定める“メジャー大会”の5大会のうちの1つでもあります。

 

メジャー大会初出場初優勝は韓国のキム・ヒョージュ選手が2015年に達成して以来、史上2人目

 

日本人選手のメジャー大会優勝も、1977年の樋口久子さん以来2人目です。

 

日本中が渋野日向子に熱狂

この偉業に、日本中が大熱狂しました。

 

渋野日向子選手の元々の愛嬌の良さもあって、メディアへの露出が大幅に増加。あの笑顔に魅了される人も続出します。

 

帰国直後に出場した「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」では大勢のギャラリーが押し寄せました。

 

そしてこの大会でも3位という結果を残しています。

 

9月には「デサントレディース東海クラシック」では通算13アンダーで優勝。獲得賞金も1億円を突破し、世界ランクは自己最高の11位となります。

 

この年がスタートした直後の順位は559位だったそうなのですが、これも急上昇です。

 

11月にも「大王製紙エリエールレディスオープン」でも通算19アンダーで優勝

 

最終戦となった「LPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」でも2位タイと、全英オープンの熱気を冷めさせない活躍を見せます。

 

オフには『LPGAアワード2019』にて

 

・LPGA 資生堂ANESSA Beauty of the Year

・メディア賞『ベストコメント』部門

・LPGA輝き賞

・LPGA Mercedes-Benz Player of the Year

 

の4冠にも輝きました。

 

シンデレラガールと呼ばれるにふさわしい活躍だったと思います。

 

苦しい時期が数年も続く

しかし翌年以降は、苦しい時期が続きました。

 

特に2020年シーズンはコロナ禍ということもあり、シーズン初戦はなんと6月。

 

渋野日向子選手の調子もなかなか上がらず、思うような結果を残せない日々が続きます。

 

復調を見せたのは11月になってから

 

前年も結果を残した「大王製紙エリエールレディスオープン」で5位に入ると、「LPGAツアーチャンピオンシップ リコーカップ」で3位タイ

 

12月の「全英女子オープン」では4位と、最後の3大会は翌年以降に期待が持てるようなプレーを見せます。

 

 

が、やはり波に乗り切れません。

 

取り組んできたスイング改造があまり馴染まず、国内大会でTOP10に入ることも厳しい状況が続きます。

 

海外の大会でも30位~60位台の順位が多く、前年と同じく秋ごろまで苦しみました。

 

ただこの年は9月から復調の気配がみられ、「日本女子オープン」で5位に入ると、

 

10月の「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」では2年ぶりの優勝

 

富士通レディース」でも3位、「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」ではまたも優勝を果たし、シーズン2勝目を獲得します。

 

この年も秋ごろから調子が上がり、翌シーズンこそはという気持ちにさせてくれました。

 

米ツアー参戦も予選落ちが続く

が、2024年7月現在、

 

2021年シーズンに行われた「樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント」の優勝が、渋野日向子選手の最後の勝利となっています。

 

 

2022年シーズンからは本格的にアメリカのツアーに挑戦。前シーズン終盤の好調を維持し、序盤から好成績を収めます。

 

3月の「ホンダLPGAタイランド」で8位、「シェブロン選手権」では4位、4月の「ロッテ選手権」では2位

 

いままで苦しんできたシーズン序盤に、結果を残すことができました。

 

が、やはり米ツアーという厳しい環境だからか、予選落ちしてしまう大会も多くありました。

 

大舞台での勝負強さというのは見せてくれたと思いますが、うまくいかないことも多かったシーズンのように思いました。

 

 

そして2023年シーズン。やはりこの年も厳しい戦いが続きます。

 

シーズン通しての最高位は3月に行われた「LPGAドライブオン選手権」の7位

 

それ以外の大会では30位~60位と苦しんでおり、特に5月~7月の2か月間は5大会連続の予選落ちということもありました。

 

ここ数年では1番苦しい時期だったのではないでしょうか?

 

渋野日向子復活の兆し?全米オープン2位

2024年シーズン、渋野日向子選手の成績はどのような感じなのでしょうか?

 

序盤は今までと同じように、苦しい時期が続いていました。

 

シーズン初戦の「ホンダ LPGAタイランド」は69位となるも、そこから4大会連続で予選敗退

 

続く「シェブロン選手権」は50位、「JMイーグルLA選手権」は73位も、その後は2大会連続で予選敗退という状況です。

 

しかしそんな流れを変えたのが、5月に行われた「全米女子オープン」でした。

 

この大会は久しぶりに優勝争いに参戦し、惜しくも優勝とはなりませんでしたが2位という好成績を残します。

 

1位の笹生優花選手とは3打差でしたが、久しぶりに光の見えた試合でした。

 

さらに6月の「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」では7位。2大会連続でメジャートップ10入りとなりました。

 

最終日にダブルボギーを叩いてしまうシーンはあったものの、これまでの苦しい時期のことを考えると嬉しい結果です。

 

ネットニュースでも渋谷日向子選手の名前を目にする機会が増えてきました。

 

あれから5年、再び日本中を熱狂させる光景が見られるのでしょうか?

 

 

いかがでしたか?

5年の時を経て、復活の兆しを見せ始めている渋野日向子選手。

 

まだ2021年以来3年ぶりの優勝には手が届いていませんが、結果は着実に出てきています。

 

きっとその瞬間は近いでしょう。

 

5年前、彼女に魅了されたファンは多いはず。ずっと応援し続けてきた人たちのためにも、悲願を達成してほしいですね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。