2025年シーズンより東北楽天ゴールデンイーグルスのゼネラルマネージャー(GM)を務める石井一久さん。
2022年まで監督兼GMを務めていたので、約3シーズンぶりの復帰ということですね。
それにしても、ずっと楽天にいるような気もします。現役時代は在籍していたことはなかったはずなのに。
それだけその手腕が評価されているということだとは思うのですが、具体的にはいったいどこが評価されているのでしょうか?
2018年からずっと楽天にいる石井一久
2018年、星野仙一氏の逝去を受け、東北楽天ゴールデンイーグルスのゼネラルマネージャーに就任した石井一久さん。
それ以降6年、チームを離れることなくずっと何かしらの要職に就いています。
2018年~2021年まではGM
2021~2022年は監督兼GM
2023年は監督
2024年は球団取締役シニアディレクター(SD)
そして2025年から再びGMに就任することが決定しています。
現役時代は楽天に所属していたことはないのですが、すっかり楽天の人というイメージが定着してきました。
それにしても、いったいどういうところが評価されてここまで長く続いているのでしょうか?
石井一久のGMとしての功績
石井一久GM、実はGMとしては有能という声も多く上がっています。
本来GMの仕事というと、チームの方針の決定権、選手との契約、人材の採用や解雇の決定権、マーケティング手法の企画・実行などがあります。
このうち、石井一久GMに期待されているのはやはりチームの編成の部分でしょう。
むしろ石井一久GM=補強といっても差し支えありません。
・選手補強
石井一久GMになってからFAでは浅村栄斗選手、鈴木大地選手。
トレードでは涌井秀章選手や炭谷銀仁朗選手、伊藤裕季也選手、阿部寿樹選手らを獲得。
FAで加入した2人は今も主力として活躍していますね。
浅村英人選手は移籍初年度・2年目と連続で30本塁打を達成。6シーズンで2度の本塁打王を獲得しています。
鈴木大地選手もどの打順、どのポジションでもこなせる貴重な存在としてチームに貢献しています。
トレードで獲得した選手たちも存在感を示しましたね。
涌井秀章選手は所属3球団での2桁勝利を達成、炭谷銀仁朗選手も経験豊富なキャッチャーとして活躍。
伊藤裕季也選手もDeNA時代より躍動し、阿部寿樹選手もここぞの場面で印象に残る一打を放ちました。
涌井選手・炭谷選手は既に他球団へ移籍してしまいましたが、みんなチームには欠かせない存在だったと思います。
・ドラフト
石井一久GMの最大の功績といえば、やはりドラフトではないでしょうか?
2024年のドラフトでは5球団競合の宗山塁選手(明治大学)の交渉権くじを見事に引き当て、大勝利をおさめました。
石井一久GM、くじ運もさることながら近年で指名した選手がしっかり主力に成長しているのですよね。
2018年のドラフトでは藤原恭大選手(大阪桐蔭)の外れ1位として指名した辰己涼介選手(近畿大学)が4球団で競合。
そのくじを石井一久GMが見事に引き当てました。
辰己涼介選手は今やリーグ屈指の外野手として活躍していますね。
さらにこの年は2位で太田光選手(大阪商業大学)、7位に小郷裕哉選手(立正大学)を、8位に鈴木翔天(富士大学)選手指名。
大田光選手はキャッチャーとしてコンスタントに100試合前後に出場、小郷裕哉選手も2024年は全試合に出場して7本塁打32盗塁を記録、
鈴木翔天選手もセットアッパーとして盤石の地位を築き、プレミア12の日本代表に選出されるなど、大当たりのドラフトでした。
翌2019年のドラフトでも大阪ガスの小深田大翔選手を1位指名。
俊足・好守が評価されての指名でしたが打撃でも1年目から結果を残し、打率.288(437-109) 17盗塁をマークしました。
そして入団以来5シーズン連続で規定打席に到達。浅村栄斗選手がサードに回った後のセカンドのポジションをがっちりと守っています。
さらに2020年のドラフトでもまたもやってくれました。4球団競合の早川隆久選手(早稲田大学)のくじを見事に引き当ててくれました。
早川選手は1年目から先発ローテーション入りし、9勝をマーク。2024年シーズンは初の2桁勝利を記録しています。
この年も3位の藤井聖(JX-ENEOS)や6位の内星龍選手(履正社高校)らが主力級に成長しています。
2022年でも2球団競合の荘司康誠選手(立教大学)のくじを引き当てます。この人くじ運強すぎんか?
ただこの年は3位指名した渡辺翔太選手(九州産業大学)が良かったですね。ルーキーイヤーから2年連続で50試合前後に登板し、ブルペンを支えてくれています。
ここ数年のドラフトで投手も野手もしっかりと主力がそろっています。FAでの補強も併せてかなりのチーム力の強化になったのではないでしょうか?
GMとしては有能も優勝はまだ…
ただ石井一久GM、補強には力を入れてくれていますが、肝心のチーム成績につながっていないのです。
そこが1番評価に困るポイントなんですよね~
GMというポジションは監督よりも強い立場ですが、その分だけ強い責任も求められます。
石井一久GMが就任したのが2018年の9月のことなので、フルシーズンで稼働した2019年以降の成績を見てみましょう。
2019年 3位 (監督:平石洋介)
2020年 4位 (監督;三木肇)
2021年 3位 (監督:石井一久)
2022年 4位 (監督:石井一久)
2023年 4位(監督:石井一久)
2024年 4位 (監督:今江敏晃)
就任以来Bクラスが多くなっています。
石井一久監督として直接指揮を執ったシーズンもあったのですが、芳しい結果は出ませんでした。
Aクラス争いはしていますし、若手戦力も躍動しているのですが…
ある意味で長期政権となった石井一久GM、今度こそ悲願を達成することができるのでしょうか?
今考えたんだけど去年も一昨年も「先発陣の高齢化(将大岸辛島等)が、、、」とか言って最下位予想されてた楽天がたった2、3年でエース早川を育てドラフトで即戦力先発を取りつつプロスペクト高卒投手を獲ってるの正直どの球団よりもいい感じって思えるさすが石井一久GM
— 魚山 (@fish_mauntain) November 2, 2024
石井一久は監督としてはともかく……
— りばーさん@鷲党アングラー (@tsu_riva3) October 27, 2024
GMとしてのバックアップは一流だと思うよ。
この人参戦したドラフトとかFAで引っ張ってきた選手たちに球団はどれだけ救われたか。
いかがでしたか?
再びGMに就任した石井一久さん。
現役時代はヤクルト・ライオンズで活躍されていたのが印象的でしたが、今やすっかり楽天の人というイメージになりました。
それもきっと、ここまでの手腕が高く評価されての抜擢だと思います。
であるからこそ、今度はしっかり順位でも結果を残したいですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。