2021年のドラフトにて入団、2024年シーズンで3年目を迎える阪神タイガース・桐敷拓馬選手。

 

昔から投手育成に定評のある阪神タイガースですが、また好左腕を見出してしまいました。

 

しかし桐敷拓馬選手、すでにチームには欠かせない存在となりながら、なぜかいまだに「ルーキー桐敷」と呼ばれています。

 

しかも単なるルーキーではなく、「ルーキー桐敷」と名前とセットで表記されます。

 

いったいなぜ、いまだにルーキー扱いなのでしょうか?

 

【生年月日】1999年6月20日

【出身】埼玉県鴻巣市

【身長/体重】178cm/90kg

【高校】本庄東高校

【大学】新潟医療福祉大学

3年目サウスポー・桐敷拓馬

中継ぎサウスポーとして活躍している阪神タイガース・桐敷拓馬選手。

 

2023年シーズン、阪神が日本一を決めた試合の9回に登板したのは、野球ファンの記憶にも刻まれているのではないでしょうか?

 

点差があったとはいえ、あの場面で岩崎優選手ではなく桐敷拓馬選手。その采配にびっくりしちゃいました。

 

(結局、最後のアウトは岩崎優選手が取ったわけですが)

 

3月にはアジアプロ野球チャンピオンシップの代表に選ばれ、優勝に貢献。

 

この1年は様々な経験を経て飛躍の年になったと思います。

 

 

しかしそんな桐敷拓馬選手、いまだにネットでは「ルーキー桐敷」と呼ばれることがあります。

 

2021年のドラフトで入団し、2024年シーズンで3年目を迎える桐敷拓馬選手。

 

もちろんルーキーではありませんし、新人王の資格もすでに消滅しています。

 

※新人王の資格(投手の場合)

・初めて支配下選手登録されてから5年以内

・前年までの1軍公式戦での投球回が30イニング以内

 

これ以外にも海外のリーグに所属していなかったなどの条件はありますが、

 

桐敷拓馬選手はすでに2シーズンで50イニング以上を投げているため、どちらにしてもルーキー扱いにはならないはず。

 

いったいなぜルーキー桐敷なのでしょうか?

 

ルーキー桐敷、意味分かるか?

ルーキー桐敷、この言葉が生まれたのは桐敷拓馬選手が本当にルーキーだった2022年のこと。

 

シーズン開幕前の春キャンプ、当時チームの指揮を執っていたのは矢野燿大監督でした。

 

矢野監督は就任当初から「予祝」を大事にしており、試合前にあらかじめ選手の活躍予想を記したり、開幕前から日本シリーズ優勝の瞬間を想像したり。

 

つまりはこれから実現したいことをあらかじめ祝っておくということですね。

 

そして2022年シーズン、これも予祝の1つなのか。何と春キャンプ開始の前日、矢野監督はそのシーズン限りの退任を発表しました。

 

矢野監督が考える日本シリーズ優勝の瞬間に必要なことなのか、あるいはチームを奮い立たせるための戦略なのか。

 

2022年シーズンは異例の幕開けとなります。

 

 

そしてキャンプは進み、2月23日。この日は広島との練習試合が組まれていたのですが、雨のため中止となります。

 

そして選手たちは室内練習場で汗を流すものの、この日の1Dayキャプテンを務めていた糸井嘉男選手、西勇輝選手が選手たちを集めさせます。

 

僕は予祝を持ってきました」とTシャツを見せる西勇輝選手。

 

周りを見渡しながら「ルーキー、ルーキー、ルーキー」と新人選手を探す西勇輝選手。

 

そしてそのターゲットとなったのは桐敷拓馬選手でした。

 

桐敷、意味わかるか?」と西勇輝選手に問われるも、まったく何もわからなさそうな桐敷拓馬選手。

 

糸井嘉男選手の「いや、わからんやろ」というツッコミがなければ、気まずい沈黙が流れていたかもしれません。

 

そしてこの後、予祝の意味を説明し、優勝に向けて練習しているけど胴上げの練習はまだやったことがないと糸井嘉男選手。

 

矢野監督に真ん中に来てもらい、チームみんなで胴上げの練習を行いました。

 

 

こうしてチーム一丸となった阪神ナイン。

 

なおシーズンが開幕すると開幕9連敗、1勝を挟んでまた6連敗という、最悪のスタートダッシュをかましてしまいました。

 

17試合目での勝率0.63はプロ野球史上ワーストとのこと(1勝15敗1分)

 

よくここからシーズン3位まで巻き返したものです。

 

こうしてルーキーの名前も、ファンの間に深く刻まれていきました。

 

この翌年に日本一を果たすわけですが、桐敷拓馬選手の存在感もますます高まっています。

 

これからさらに活躍して、ルーキー桐敷として長くプロ野球生活を送ってほしいですね。

 

 

いかがでしたか?

登板するたびにルーキー桐敷がトレンド入りする桐敷拓馬選手。

 

きっと彼は何年後もずっとルーキー桐敷と呼ばれ続けると思います。

 

途中で自由契約になんてならず、長く活躍してルーキー桐敷として引退試合ができれば最高ですよね。

 

そうなるように、ケガには気を付けて頑張ってほしいです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。