2024年シーズンから読売ジャイアンツの指揮を執る阿部慎之助監督。

 

2軍監督、1軍コーチときて、ついに1軍監督に就任となりました。

 

しかし、いざ打ち出された方針を見てみると、なんだかちょっと前時代的なものを感じます。

 

2軍監督時代も時代錯誤な指導ではないかという批判を浴びたこともある阿部慎之助監督ですが、はたして。

 

【生年月日】1979年3月20日

【出身】千葉県浦安市

【身長/体重】180cm/86kg

【高校】安田学園高校

【大学】中央大学

 

2024年より1軍の指揮を執る阿部慎之助

平成後期に置いて、NPB最高のキャッチャーだった阿部慎之助選手。

 

規定3割を3度、30本塁打以上を5度。通算成績は2132安打 406本塁打

 

守備面でも日本シリーズや日本代表としての試合を経験する中で成長を重ね、いつしか球界最高のキャッチャーにまで駆け上がりました。

 

 

2019年シーズンを持って引退した後は、2軍監督・1軍コーチと経験を積み、2024年シーズンより満を持して1軍監督に就任。

 

5シーズン続いた第3次原政権から、ようやく若返りが図られました。

 

より選手との距離が近くなった印象ですが、いったいどのようなチームとなるのでしょうか?

 

阿部慎之助の”昭和脳”を心配する声?

しかし新たに就任した阿部慎之助監督に、早くも心配の声が上がっています。

 

その要因は「価値観の古さ

 

阿部慎之助監督、ご自身も認めていますが、どこか昭和な考えが残っているような印象です。

 

1軍の監督に就任し、「自己犠牲ができる選手を起用する」と、バントや右打ちなどの進塁打を評価するという方針を打ち出したり。

 

実際に「2軍で.150しか打てなくてもバントは全部成功しますという選手がいれば使う」という発言もありました。

 

他にも「宿舎でコーチは選手のテーブルで食事すべし」・「休日はゴルフで交流すべし」と、いわゆる”飲みにケーション”を説いたり。

 

う~ん、首脳陣だけでゴルフで交流を深める分には良いと思うのですが。

 

選手たちにもグラウンド外での積極的なコミュニケーションを課すとなると、選手たちはちょっとしんどい気もします。

 

せっかくの食事の時間なのにリラックスできないかも。

 

そういったコミュニケーションの部分まで、グラウンド内で完結するのが良いと思うのですが…

 

2軍時代も昭和的な指導が取りざたされる

思えば阿部慎之助監督、2軍監督時代からその指導が取りざたされることもありました。

 

2軍監督1年目となった2020年、読売ジャイアンツ2軍と早稲田大学の練習試合があったのですが、

 

結果は何と6-9で早稲田大学の勝利

 

勝ち負けもそうですが、合計9四死球を出してしまった投手陣にもお冠だったみたいで。

 

2軍選手全員にポール間走10本(登板した投手陣には+5本)を課したのです。

 

いわば罰走ということですよね。この時代になかなか聞かない言葉です。

 

確かに大学生相手に、自滅するような形で負けてしまったのですから、チームとして気を引き締めなければならないということは理解できます。

 

が、現代でこれをやると「パワハラ」だのなんだの言われてしまうわけです。

 

選手との距離は近い?選手を守る姿勢も

ですがいざキャンプが始まってみると、ちょっとずつ方向性を調整しているようにも見えます。

 

秋広優人選手には厳しく指導をする一方で、ドラフト1位ルーキーの西舘勇陽選手には気を遣うような一面もありました。

 

西舘勇陽選手がブルペンに入った際、阿部慎之助監督もその場にいたのですが、ピッチングはあまり見ないようにして4~5球ほどでその場を離れたんだとか。

 

その理由というのが「自分がいれば余計な力が入ってしまうから」だそうで。

 

本当は絶対に見たいはずなのに、選手に力を発揮してもらうためにグッとこらえたわけですね。

 

西舘勇陽選手に関して言えば、入団会見の時に報道陣へ配慮を求めるようお願いしたこともありましたよね。

 

自身が人間不信に陥った経験から、西舘勇陽選手へ取材を行う際は配慮してほしいと。

 

中央大学の後輩だから特別かわいいというのもあるかもしれませんが、選手を守るという姿勢も持ち合わせているように思います。

 

 

というようにシーズン前から様々な声が上がっている阿部慎之助監督。

 

最背面では昭和の部分が出てしまうか、それとも勝利への執念が現れるか。

 

注目が集まります。

 

 

いかがでしたか?

監督就任直後から昭和的な部分が取りざたされている阿部慎之助監督。

 

確かに今の時代には古いとされている指導ばかりですが、選手たちに足りない部分であることもまた事実。

 

この昭和の指導が、吉と出るか凶と出るか。その答えはシーズン成績に。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。