2023年4月、突如ツイッターのトレンドに入った「ワールドトリガー

 

いつも最新話が紙面に掲載されたときはトレンド入りするほどの人気漫画ではあるものの、

 

今回ばかりは謎のタイミングでのトレンド入りだったので、いったい何があったのかと思っていたのですが…

 

どうやら、あの大谷翔平選手がこの漫画を読んでいるということが明かされたみたいで。

 

それだけの情報で、ツイッターが大盛り上がりしていたのです。

 

ワールドトリガー、いったいどれほどの作品なのでしょうか?

 

大谷翔平がワールドトリガーを愛読していると話題に

大谷翔平選手が愛読していることで話題となったワールドトリガー

 

事の発端はロサンゼルス・エンゼルスで守護神を務めるカルロス・エステベス選手の発言みたいで。

 

エステベス選手は今シーズンからエンゼルスに加入したピッチャーなのですが、大のアニメ好きという一面もある選手だそう。

 

そのエステベス選手が、大谷翔平選手にワールドトリガーやブラッククローバーなどを教えてもらったと答えたことから、

 

「大谷翔平もワールドトリガー読んでるんだ!」と盛り上がっていたみたいです。

 

ワールドトリガーってどんな漫画?

 

ワールドトリガー

 

葦原大介先生による作品で、2013年~2018年は週刊少年ジャンプで、2019年からはジャンプスクウェアにて現在も連載中です。

 

この作品はとにかく設定の作りこみがすごいですよね!

 

ワールドトリガーでは、異世界からの侵入者である「近界民(ネイバー)」と、その防衛組織であるボーダーとの戦いがストーリーの主軸となります。

 

とはいえ近界民との戦いだけでなく、同じボーダー隊員同士で戦うランク戦も作品の見どころではありますが。

 

 

また戦いも生身で行われるわけではありません。この世界では「トリオン」と呼ばれる力が非常に重要になります。

 

ボーダーの隊員たちはトリガーと呼ばれる装置を使い、自らの体をトリオンで構成されたトリオン体に換装し、戦いを行うのです。

 

トリオンの技術はもともと近界民のものであるため、近界民もボーダーも戦う際はトリオン体が基本となります。

 

 

このトリオン体の設定が本当に天才的で、トリオン体が傷つけられても本人の生身の体は傷つかないので、戦闘シーンがグロテスクになりません

 

戦闘では腕や足、さらには首が飛んで行っちゃうこともありますが、血しぶきなんて上がらず、トリオン漏出の煙が出るくらいです。

 

だからこそ、思いっきり戦闘シーンをダイナミックに描写できるというわけですね。

 

これはバトルマンガとしてはすごく画期的なのではないでしょうか?

 

設定の作りこみがとにかくすごい!

もちろんそれ以外の細かい設定もとにかく練りこまれています。

 

特に武器とキャラクターに関しては、ここまで作りこまれている漫画を他に見たことがないくらいです。

 

ワールドトリガーには剣タイプの武器や銃タイプの武器など、様々な武器が登場します。

 

この武器についてもトリガーと呼ばれていますね。

 

そしてこの作品のすごいところは、物語の始めの方で説明された設定が、物語が進んでもずっと活きているという点

 

最初の戦いではむしろトリガーの性能を最大限に発揮せず、戦いを重ねるごとにトリガーをうまく使いこなしていくパターンが多いですね。

 

なので読み返すたびに「あ、この設定この時点で説明されたんだ」という発見につながるんですよ。

 

主人公が弱いからこそ戦術が光る

そのせいか、この作品では新しい武器が登場するということはそう多くありません。

 

ですがその分だけ”戦術面”が非常に重要になってきます。

 

今あるトリガーを使ってどう戦っていくか、相手の戦術に対してどう対策していくか。

 

実はワールドトリガーの主人公の1人である三雲修は、作品の中で出てくるキャラクターの中でもかなり弱い方です。

 

どの武器トリガーも、基本は本人のトリオン量によって性能が変わってくるのですが、修のトリオン量はボーダー隊員の中でも最低レベル。

 

ファンブックなどで公開されているトリオンの数値は、「2」という数値です。

 

このトリオン量は「8」あればかなり優秀、「10」を超えるとボーダーでも上位レベル。

 

(1人だけ規格外に「38」という数字を持つ隊員もいますが)

 

逆に戦闘員であれば少なくても「4」くらいはあるものなのですが、、、修のトリオンはたったの「2」です。

 

ですがそんな状態でも、トリオン消費の少ないトリガーを使い味方のサポートを行ったり、トリオン量の少なさを逆手に取って相手の裏をかいたり。

 

とにかく”戦術面”がフィーチャーされているのです。

 

経験を積むごとにどんどん成長していく修たちが、本当にワクワクさせてくれます。

 

特にB級ランク戦の最終試合は、これまでの集大成が詰まったような1戦だったと思います。

 

1人1人のキャラクターが”立っている”

そしてキャラクターも、本当に1人1人個性があふれています。敵・味方含めて、モブキャラというべきキャラが1人もいない

 

単行本で言うと4巻の「大規模侵攻編」あたりから他のボーダー隊員たちが次々に登場します。

 

読み始めたばかりのころは、キャラクターが多すぎて大変かもしれません。

 

でもそのキャラクターの1人1人が違った個性を持っていて、それがまた後の展開に大きな影響をもたらすのです。

 

特に大規模侵攻編の後の「B級ランク戦」では、それぞれのキャラクターが深く掘り下げられていきます

 

先述した通り、B級ランク戦はボーダーの隊員同士が行うランク戦です。

 

B級には20前後のチームがあり、ランクの高い部隊からA級への挑戦権を獲得することができます。

 

大規模侵攻編で登場した隊員も、B級ランク戦で再度登場。それぞれのキャラクターにあったトリガーや戦術を用い、修たちを追い詰めていきます。

 

ですが隊員同士の戦いだからこそ、相手の戦術を研究する時間もあり、その分だけ修の戦術が光る場面もたっぷりと詰め込まれているのです。

 

同じチームと再戦する機会もあったりして、その時は以前の戦術にしっかりと対応されていることも。

 

修たち主人公以外のキャラクターも、戦いを重ねるごとに成長する姿を見せてくれます!

 

それもまた、ワールドトリガーの魅力の1つですよね。

 

B級ランク戦でキャラクターたちの関係性が分かった後にもう1度大規模侵攻編を見てみると新たな発見があったりして。

 

本当に作りこまれているんだな~と感心してしまいます。

 

何度も読み返したくなる漫画

他にも、すごくバトル描写が丁寧なのも魅力の1つでしょう。

 

ワールドトリガーでは基本、集団vs集団のバトルが繰り広げられます。

 

他の漫画だと最初は集団でもいつの間にか複数の1vs1に分かれてしまったりするものですが、ワールドトリガーはそのあたりがすごく丁寧。

 

キャラクターそれぞれの狙いをしっかりと描写しつつ、テンポよく戦いが進められていきます。

 

しっかりと練りこまれた設定主人公が弱いからこそ考え込まれる戦術丁寧に描写される戦闘シーン戦いを重ねるごとに成長するキャラクターたち

 

何度も同じことを言ってしまいますが、何度も読めば読むほど面白くなっていく作品なのです。

 

 

合間のQ&Aやカバー下のキャラクター紹介のところにしれっと重要な情報が書かれているなど、小ネタ面も満載。

 

大谷翔平選手でなくとも、世界に誇りたくなってしまうのも無理はありません。

 

WBC優勝に沸き上がったこのタイミング、皆さんも大谷翔平選手の愛読書を手に取ってみてはいかがでしょうか?

 

 

いかがでしたか?

あの世界に誇る二刀流選手も読んでいる漫画「ワールドトリガー」

 

この漫画も世界に誇れる作品の1つですよね。

 

読めば読むほど面白さが増していくので、ぜひコミックスで一気に読んでほしい作品です。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。