2023年シーズン、オープン戦期間中に支配下登録された読売ジャイアンツの堀岡隼人選手。

 

2020年の登板を最後に1軍の舞台から遠ざかっていたので、今度こそ1軍定着と行きたいところですね。

 

ですがそんな堀岡隼人選手、ネットでは「失礼な投手」なんて呼ばれ方をしています。

 

これ自体が失礼な呼び名のようにも思えますが、どうして失礼な投手なんてレッテルが広まってしまったのでしょうか?

 

【名前】堀岡隼人(ほりおか はやと)

【生年月日】1998年9月11日

【身長/体重】183cm/87kg

【出身】神奈川県

【高校】青森山田高校

 

失礼な投手?堀岡隼人

2023年シーズン、育成から再び支配下登録を勝ち取った堀岡隼人選手。

 

2016年の育成ドラフト7巡目にて指名され、1度は支配下登録を勝ち取るも、首脳陣の信頼までは勝ち取ることができず2021年に再度育成契約に。

 

そこから丸2シーズンは1軍での登板がなかったのですが、ようやく再チャンスが与えられることとなりました。

 

 

ですがそんな堀岡投手、なぜか「失礼な投手」という異名があります。

 

ある試合ではネットで「失礼な投手」というワードが頻発。一時はツイッターのトレンドに乗るほどだったそうです。

 

いったいどうしてなのでしょうか?

 

育成ドラフトで入団した堀岡隼人

失礼な投手のルーツを探るには、堀岡隼人選手の過去を紐解いていかなければなりません。

 

堀岡隼人投手は2016年の育成ドラフト7巡目で指名され、読売ジャイアンツへと入団しました。

 

ちなみに高校は青森山田高校。福岡ソフトバンクホークスの軍師こと三森大貴選手と共に汗を流していたそうです。

 

プロ入り後は右肘のクリーニング手術などもあり、最初の2年は3軍でのトレーニングが中心でした。

 

しかし3年目の2019年シーズンには早くも頭角が現れ始めます。

 

2軍戦で15試合に登板し0勝0敗3セーブ 防御率0.86の好成績を上げ、支配下登録を勝ち取ったのです。

 

そしてその年の8月1日に1軍初登板。この年は1軍で3試合に登板し、翌シーズンへの飛躍が期待される活躍でした。

 

阪神戦で台炎上

しかし2020年シーズン、堀岡隼人選手に試練が訪れてしまいます。

 

この年の8月6日、甲子園で行われた阪神戦。

 

阪神先発の高橋遥人投手の前に打線が沈黙してしまい、7回までに0-4とビハインドの展開になってしまいます。

 

そんな中、8回の頭から堀岡隼人選手が登板するもアウト1つしか取れず、4安打2四球7失点と大炎上してしまったのです。

 

サンズ : レフト前ヒット 無死1塁

大山悠輔 : ピッチャー悪送球 無死1・2塁

ボーア : ライト線へタイムリーツーベース (1失点目) 無死2・3塁

梅野隆太郎 : フォアボール 無死満塁

木浪聖也 : レフト前タイムリー (2失点目) 無死満塁

植田海 : 押し出しフォアボール (3失点目) 無死満塁

島田海吏 : ライトフライ 一死満塁

中谷将大 : 満塁ホームラン (7失点目)

 

ライトフライで一息ついてしまったのか、変化球が真ん中に入り満塁ホームラン

 

4点ビハインドが一気に11点ビハインドとなる展開となってしまいました。

 

満塁ホームランを打たれたところで堀岡隼人選手は降板となったのですが、その後の展開も堀岡隼人選手には辛いものでした。

 

堀岡隼人選手の後を受けてマウンドにあがったのが、何と野手の増田大輝選手だったのです。

 

増田大輝選手は近本光司選手をセカンドゴロ、江越大賀選手にはフォアボールを出してしまいますが、続く大山悠輔選手もライトフライ。

 

本職の堀岡隼人選手よりもはるかにいいピッチングを見せてしまったのです。

 

野手を登板させるという采配自体には賛否両論ありましたが、増田大輝選手のピッチングには称賛の声が上がります。

 

そして試合後の原監督のコメント

 

「堀岡を投げさせることの方がはるかに失礼なこと」

 

こういった経緯から、「堀岡隼人投手 = 失礼な投手」という図式が出来上がってしまいました。

 

結局この翌日に堀岡隼人選手は2軍落ち。

 

翌2021年シーズンは1軍登板の機会が与えられず、オフに再び育成契約となってしまいます。

 

甲子園での炎上が続く

2022年も1軍登板がなく、丸2シーズンも1軍の舞台から遠ざかっていた堀岡隼人選手。

 

それでも2軍では

 

2021年:43試合 2勝4敗1セーブ 防御率4.10

2022年:30試合3勝3敗1セーブ 防御率2.38

 

と、着実な成長を見せていました。

 

そして2023年3月9日、再び支配下登録を勝ち取ります。

 

ただどうにも悪いイメージの方が先行してしまうんですよね。

 

紅白戦では中島裕之選手にデッドボールを与えて骨折させてしまったり。

 

特に甲子園での登板では過去のトラウマがよみがえってしまうのか。

 

3月12日のオープン戦で6回から2番手として登板するも、なんと1アウトも取ることができず。

 

押し出し四球を含め3四球2安打3失点という散々な内容でした。

 

原監督も投手交代を球審に告げた後にマウンドへ向かうという珍しい光景も。

 

マウンドで堀岡隼人投手に檄を飛ばすそのシーンは、「公開説教」と話題になりました。

 

ベンチで公開説教される選手はたまに見かけますが、マウンド上で監督から直接説教される選手は初めて見ました。

 

試合後には「言葉が出ないね」とコメント。

 

「失礼な投手」というワードがツイッターのトレンド入りを果たしたのもこの日のことでした。

 

 

 

もちろんすべての試合でこんな炎上を起こしているわけではなく、好投を見せた試合だって多数あります。

 

でなければ支配下登録に戻ることだってできなかったはず。

 

でもその数回の炎上が、とりわけ甲子園での炎上が、やはり印象を悪くしてしまっているみたいです。

 

実は2020年のあの阪神戦の後も、9月ごろに1軍に再昇格し好投を見せていたのですが、

 

10月3日の阪神戦に登板した際はまたも1死しか取れず、2安打1四球3失点と炎上していました。

 

ちなみに2日後の10月5日の試合にも登板して、1回1/3を1失点と微妙な投球。

 

この年は甲子園で3試合に登板して、2イニング11失点(自責点10) 防御率45.00という数字でした。

 

ちなみに先ほどのオープン戦の試合も含めてしまうと

 

2イニング14失点(自責点13) 防御率58.50となるみたいです。

 

これもう甲子園で投げさせる方が悪いのでは?

 

でもこれでもピーク時に比べればましな数字というのが悲しいところ。

 

あの大炎上を巻き起こした2020年8月6日の試合終了後時点では

 

1/3イニング7失点(自責点6) 防御率162.00

 

その次に甲子園で登板した2022年10月3日の試合終了後時点では

 

2/3イニング10失点(自責点9) 防御率121.50

 

だったのですから。

 

他球場では好投を見せても、なぜか甲子園で失礼な投手になってしまう堀岡隼人選手。

 

このレッテルを払拭して、1軍の戦力となることができるのでしょうか?

 

 

 

いかがでしたか?

甲子園のあの炎上激から「失礼な投手」という不名誉なふたつ名がついてしまった堀岡隼人選手。

 

あの試合以降も、甲子園ではたびたび炎上しているのが悲しいですよね。

 

甲子園以外では好投を見せているので、何とか甲子園でも力を発揮してほしい。

 

そう思っているのは原監督も同じでしょう。

 

今後の活躍に期待です。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。