皆さんはJoshin(ジョーシン)をご存知ですか?

 

関西を中心に展開される家電量販店で、毎年CMに阪神タイガースの選手が出演していることでもおなじみです。

 

関西在住の阪神ファンでジョーシンを知らない方はいないのではないでしょうか。

 

ですがそんな印象的なCMとは裏腹に、実は出演した選手が成績を落とすというジンクスも存在しています。

 

いつしか「ジョーシンの呪い」とも呼ばれるこのジンクスですが、はたして本当なのでしょうか。

 

ジョーシンがスポンサーになって優勝も経験

ジョーシンが阪神のスポンサーになったのは2003年のことです。

 

ホームで使用するヘルメットやユニフォームに“Joshin”のロゴがプリントされているのをご覧になった方も多いでしょう。

 

 

そんなジョーシンは2003年当時からCMに阪神の選手が出演していました。

 

初代出演者は

 

今岡誠選手(現:千葉ロッテマリーンズ2軍監督 登録名『今岡真訪』)

赤星憲広選手(現:日本テレビ解説者)

矢野輝弘選手(現:阪神タイガーズ監督 登録名『矢野燿大』)

 

の3人です。

 

 

この2003年といえば、阪神は18年ぶりのリーグ制覇を達成した年です!

 

今岡誠選手は打率.340を残して首位打者を獲得。

 

赤星憲広選手は打率.312に61盗塁で盗塁王を獲得。

 

矢野輝弘選手も打率.328 14本塁打 79打点と自己最高の成績を残して優勝に貢献しました。

 

 

さらにこの3人は2年後の2005年にも大活躍を見せ、チームは再びリーグ制覇を達成しています。

 

特に今岡誠選手の打点記録がすごかったですよね~

 

打率こそ.279、本塁打も29本ながらNPB歴代3位となるシーズン147打点を記録していましたから。

 

赤星憲広選手も60盗塁で自身5度目の盗塁王矢野輝弘選手も自己最多を更新する19本塁打を放つ活躍を見せていました。

 

日本シリーズは奮いませんでしたが、阪神の黄金時代到来を予感させるような、そんなシーズンでしたね。

 

2008年以降ジョーシンの呪いがささやかれ始める

2008年からはこの3人加えて藤川球児選手も参戦しています。

 

 

いまや監督となった人物といまも現役を続ける選手が10年前に一緒のCMに出演していたって感慨深いですよね。

 

ただ今岡選手は2006年ごろから不調が続き、この年はとうとう打率.172しか残せず。

 

チームも夏ごろまではセリーグを独走していながら、8月以降は大きく失速してしまい、最後は巨人に最大13ゲーム差をひっくり返される歴史的V逸を喫してしまいます。

 

望みをかけたクライマックスシリーズでも藤川球児選手が中日タイロン・ウッズに手痛い一打を浴びてしまい、前半戦の勢いが嘘のようにあっけなく幕を閉じてしまいました。

 

 

そしてこの年以降、少しずつジョーシンの呪いがささやかれ始めます。

 

2009年はメンバーがガラリと変わり、

 

藤川球児選手

鳥谷敬選手

新井貴浩選手

 

の3人となります。

 

 

最初に成績を崩してしまったのは新井貴浩選手。

 

2008年シーズンは北京オリンピックの影響もあって出場試合数こそ少ないものの、打率.308を記録するなど安定した活躍を見せていました。

 

しかしCMに起用された2009年シーズンは打撃に安定感が無くなり、打率は.260まで下降

 

本塁打15本に打点82と奮闘はしましたが、リーグトップとなる20の併殺打を放つなど、打線のつながりをチグハグにさせてしまっていました。

 

 

またこの年限りで今岡誠選手が阪神を退団赤星憲広選手が首のケガの影響で電撃引退

 

翌2010年には矢野燿大選手(2009年より改名)も引退し、CMに出演していた選手が球団から去ることになります。

 

しかもその引退試合では藤川球児選手が村田修一選手(当時横浜)に逆転スリーランを浴びて敗退するなど、後味の悪さも残りました。

 

その後も成績を落とす選手が続出…

この3人の組み合わせは藤川球児選手がMLBへ移籍する2012年まで続きました。

 

2013年からはジョーシンが阪神タイガースのオフィシャルスポンサーとなり、CMにもますます力が入ります。

 

2013年

2013年からは再び新たな顔ぶれとなり、

 

能見篤史選手

新井良太選手

伊藤隼太選手

 

の3人となりました。

 

 

能見篤史選手はこの時期の阪神のエースともいうべき存在ですよね。

 

2011年シーズンに12勝9敗、2012年シーズンは10勝10敗ながら172奪三振で最多奪三振のタイトルを獲得しています。

 

そしてこの年も11勝3敗と好成績。エースとしての貫禄を見せつけました。

 

新井良太選手も前年に打率.280 11本塁打の好成績を残し、兄に変わる4番候補として期待されていた存在です。

 

この年は打率は大幅に下げたものの(.280→.238)、満塁ホームラン3本を含む自己最高の15本塁打を記録しています。

 

伊藤隼太選手は2011年のドラフト1位外野手ですね。

 

2012年シーズンは打率.148 1本塁打 5打点と振るわない成績でしたが、この年も打率.145 1本塁打 4打点とあまり変わらない成績でした。

 

2014年~2015年

翌2014年には、

 

能見篤史選手

西岡剛選手

藤浪晋太郎選手

 

の3人がCMに起用されます。

 

 

大阪桐蔭で春夏連覇を達成し、鳴り物入りで入団した藤浪晋太郎選手が初登場。

 

2013年シーズンに10勝6敗の好成績を残したゴールデンルーキーは、この年も11勝8敗と奮闘。初めて規定投球回数にも達しました。

 

しかしその一方で能見篤史選手はやや振るわない成績。1年間ローテーションを守り続けるものの、勝ち星に恵まれず9勝13敗でリーグ最多敗戦を喫します。

 

そして西岡剛選手が大問題

 

2012年にMLBから帰国し、阪神タイガースに入団し。2013年シーズンは1番打者としてチームを引っ張ってくれていましたが…

 

このシーズンは序盤で守備中に福留孝介選手と交錯してしまい、シーズンの大半を棒に振る大けがを負ってしまいます。

 

日本シリーズには間に合ったのですが、そこでも最終戦の最後のアウトを守備妨害で献上してしまうなど、いいところがありませんでした。

 

しかもプライベートでも元モデルの奥さんとの離婚が成立し、本当に散々な1年だったのではないでしょうか。

 

 

この3人の組み合わせは翌2015年も続き、この年は藤浪晋太郎選手が14勝を挙げる大活躍を見せます。221奪三振で奪三振王のタイトルも獲得しました。

 

しかし能見篤史選手は前年と同じく勝ち星が付かず11勝13敗で2年連続リーグ最多敗

 

西岡剛選手も満足な結果を残せず、結局2018年に退団するまで輝きを取り戻せませんでした。

 

2016年

2016年からはまた顔ぶれが変わり、

 

藤浪晋太郎選手

上本博紀選手

梅野隆太郎選手

 

の3人がCMに起用されます。

 

 

ここまで2年連続規定打席に乗り、選手会長も務めていた上本博紀選手。そして正捕手候補として成長を続ける梅野隆太郎選手が起用されました。

 

が、この年は3人とも大不振に陥ってしまいます。

 

まず前年まで好調だった藤浪晋太郎選手が絶不調に…

 

シーズン中盤から調子を崩すと、浮上のきっかけをつかめないままシーズンが終わってしまい、7勝11敗と2桁勝利も途切れてしまいました。

 

上本博紀選手も不振とケガが重なってしまい、わずか45試合の出場で打率.257 4本塁打と振るわず

 

梅野隆太郎選手も37試合の出場で打率.135に終わってしまい、ファンからは嘆きの声が上がりました。

 

2017年

2017年は

 

藤浪晋太郎選手

上本博紀選手

岩貞祐太選手

 

の3選手が起用。

 

 

梅野隆太郎選手に変わり、前年10勝9敗 防御率2.90の好成績を収めた岩貞祐太選手が起用されました。

 

しかしその岩貞祐太選手も前年とは別人のごとく打ち込まれることが多くなり、5勝10敗 防御率4.96と大不振に陥ってしまいます

 

藤浪晋太郎選手は前年からの不調を引きずり、たった11試合の登板で3勝5敗と、プロ入り後最低の成績に。

 

唯一、上本博紀選手だけは125試合の出場で規定打席にも乗り、打率.284 9本塁打 38打点 16盗塁と自己最高の成績を残しましたが…

 

2018年

そして2018年

 

上本博紀選手

岩貞祐太選手

秋山拓巳選手

 

の3人が起用されます。

 

 

前年に12勝6敗 防御率2.99と好成績を残した秋山拓巳選手がCMに初起用。

 

しかしこの年は5勝10敗 防御率3.86と、例にもれず成績を悪化させてしまいました。

 

抜群だったコントロールは影を潜め、勝負所でストレートが甘く入り、痛打されるシーンが目立っていた気がします。

 

岩貞祐太選手も7勝10敗と2年連続2桁敗戦を喫してしまいます。それでも防御率は3.48と、ピッチング内容は改善されていました。

 

ただ上本博紀選手…

 

開幕から好調をキープし、5月上旬までは4割オーバーの打率を残すほど絶好調。

 

このまま自己最高の成績を収めるのかと思われていたのですが、、、

 

5月5日の試合でスライディングの際に左ひざを負傷。

 

左ひざ前十字靭帯損傷と診断され、そのままシーズン終了まで復帰することはできませんでした。

 

 

 

このように、ジョーシンのCMに出演した選手は軒並み成績を落としてしまいました

 

もちろん偶然ではあると思うのですが、「ジョーシンの呪い」という言葉が生まれるだけのことはありますね…

 

2019年シーズンは引き続き上本博紀選手・岩貞祐太選手・秋山拓巳選手の起用が決定しています。

 

今年こそ、3人そろって好成績を残したいですね。

 

 

 

 

いかがでしたか?

ファンの間でひそかにささやかれているジョーシンの呪い。

 

もちろん偶然なのですが、ここまで選手たちが軒並み成績を落としていれば、ちょっと怖いですよね(笑)

 

ですが2019年シーズンこそはそのジンクスを払拭してくれるはず!期待しておきましょう。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。