世界的大人気を誇るK-POPグループの「防弾少年団」
2017年からは「BTS」の名前でも活躍しています。
しかしこの10月、何やら物議をかもす問題を起こしました。
“キノコ雲とそれを見て笑う人々”がデザインされたTシャツをメンバーが着用していたことが発覚したのです。
日本で出演予定だったテレビ番組もキャンセルに。
さらにライブ演出上の問題にも注目が集まり、日韓のみならず世界を巻き込む大問題へと発展しています。
はたしてこの問題、どのような展開を迎えるのでしょうか。
世界的人気K-POPグループの防弾少年団
いまや世界的人気を誇っているBTSこと防弾少年団。
2013年に韓国でデビューすると、翌2014年には日本デビュー。シングル「No More Dream」はオリコン8位を記録しました。
さらに10月からはワールドコンサートツアーも開催し、活躍の場を日韓以外にも広げていきます。
ですが楽曲の売れ行き自体は他のK-POPアーティストに比べてそれほど多いというわけではなく、公演は人気なのに知名度がなかなか上がらないというジレンマもありました。
しかし2015年、そんな状況が一転して大ブレイクをはたします。
「I NEED U」のミュージックビデオがYouTubeで大きな話題となり、同楽曲が韓国内の音楽チャートで1位を獲得したのです
この楽曲は「花様年華シリーズ」とも呼ばれ、青春時代の儚さや危うさをテーマとした楽曲ですね。
ミュージックビデオはストーリー性のあるものに仕上がっており、その世界観に引き込まれてしまった方も多いのではないでしょうか。
日本語版のPVも今や3000万再生に近づこうとしていますね。
これ以降アーティストとして確固たる地位を手に入れた防弾少年団。
その後も韓国・日本をはじめとして、北米・南米・アジアなど、多くの国でツアーを行っています。
着用していたTシャツが問題に
しかし2018年になり、さまざまな問題が噴出しています。
11月9日放送の『ミュージックステーション』への出演が急遽中止になってしまいました。
その理由というのが、防弾少年団のリードボーカルを務めるジミンさんが来ていたTシャツです。
そこにはキノコ雲と、それを見て万歳をする人たちがプリントされていました。
また英字で「KOREA」「LIBERETION(解放)」「PATRIOTISM(愛国)」とも書かれていますね。
誰がどう見ても日本に原爆が落とされたことを喜ぶ韓国人というデザインです。
このTシャツは韓国のファッションブランド「ourhistory」から販売されているTシャツで、ジミンさんはこのTシャツの販売ページでモデルとして起用されていました。
このTシャツを作り出したデザイナーは「そういった意図はなかった」と釈明していますが、ここまであからさまだとそんな言い訳も通用しませんよね。
ジミンさん自身にもそういった思想があるのかはわかりませんが、現在では本人たちからの声明は発表されていないまま。
11月13日・14日には東京ドームでコンサートがあったのですが「御心配をおかけしました」程度のあいさつしかありませんでした。
グループのホームページでも、Mステ出演中止についてのお詫びはありましたが、Tシャツのデザインについてのお詫びはなし。
今後も日本で活動していくつもりならば、はっきりとした声明は出しておくべきだと思うのですが。
世界を巻き込む大騒動に発展
さらに今回の件によってTシャツ意外の問題も騒ぎになっています。
今度はラップを担当しているRMさんが、ナチス親衛隊の記章がデザインされた帽子を着用していることを取り上げられてしまったのです。
さらにライブの演出にもナチスを思わせるような衣装や旗を使用していたことも明らかになり、とうとうユダヤ系団体「サイモン・ウィーゼンタール・センター」が抗議声明を出す事態となりました。
BBCやロイター通信といった海外の大手報道機関もこの問題を扱い始め、日韓のみならず世界的な騒動にまで発展しているのです。
確かにアーティストが歴史的・政治的メッセージを楽曲に乗せることは珍しくはありません。
ですが今回はテーマが重すぎる上に、メッセージにも悪意が見え隠れしています。
「知らなかった」では済まされないこの問題、いったいどう収束していくのでしょうか。
いかがでしたか?
過去の過ちで世間を騒がせてしまった防弾少年団。日本のみならず、世界を巻き込む大騒動にまで発展してしまいました。
今後の活動に支障が出てしまうことは間違いありません。
ですがたくさんのファンが待っているということも事実です。そのファンのためにも、きちんとした声明を出すべきなのではないでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。