「○○またスペったのか」
野球選手がケガをしたときによく使われるワード「スペ」
ケガすることを「スペった」、ケガしやすい選手のことを「スペ体質」なんて言ったりします。
いつの間にか広まっているワードですが、なぜケガが「スペ」になるのでしょうか?
スペの元ネタである「スペランカー」とネタになった「多村仁志」
どうしてケガをすることがスペなのか。
それを説明するためにはこの2つの要素を知っておかなければなりません。
かつて横浜ベイスターズなどで活躍した多村仁志さん(2009年までの登録名は「多村仁」)。
そしてファミリーコンピューターゲーム「スペランカー」
そうなのです、スペという言葉はこのスペランカーから来ているのですね。
日本では1985年にファミコン用ソフトとして発売されました。
主人公は洞窟探検家で、様々なアイテムを駆使しながらお宝を探すゲームです。
プロ野球界のスペランカーとなった多村仁志
しかしこのスペランカー、ゲームの内容よりも、とにかく”主人公がすぐ死ぬ”ことで有名なゲームでもあります。
敵にやられたときはもちろんのこと、ちょっとした高さから落下するだけでもアウト。
そのあまりの判定のシビアさから、発狂してしまうプレイヤーも続出しました。
そしていつしか主人公が虚弱体質キャラとして語り継がれていくこととなります。
(実際には開発者のティム・マーティン氏が実際に鉱山に行った時の「どんなに些細なことでも危険につながりうる」という経験・考えが反映されている)
そしてスペランカーの発売から約20年後、とあるプロ野球選手の話題からスペランカーにつながっていくことになります。
その選手こそが、当時横浜ベイスターズに所属していた多村仁志選手。
2004年には打率.305(449-137) 40本塁打 100打点 10盗塁という好成績を残した選手です。
2006年、第1回のWBC日本代表にも選出されていて、主に5番レフトでスタメン出場。
チームトップの3本塁打9打点に加え、守備でも好プレーを見せる大活躍を見せていました。
すぐにケガをすることからスペランカーと呼ばれるように
しかし多村仁志さん、いかんせんケガが多い。
シーズンを通して出場することが出来れば上記のようなすごい成績を残すのですが、いつもいつもどこかで離脱してしまいます。
しかもグラウンド外でのケガが多い事おおいこと。
ポスターの撮影中にジャンプして右足関節を捻挫したり、ファンへの握手のしすぎで左手を痛めたり。
キャンプの移動中にファンからサインを求められた際、肩にかけたバッグを下ろさずにサインしていたところ、左肩を内出血してしまったことも。
高すぎる身体能力に肉体が追い付けないとか、そんな次元ではありません。
ちょっとしたジャンプで捻挫するとか、ほんまにスペランカーやないか……
こうして多村仁志さんはプロ野球界の元祖スペランカーとなりました。
そして今もなお、スペランカーの名前だけが他の選手に受け継がれています。
名誉なんだか汚名なんだか。
でもあまり見たい話題ではないので、ちょっとでもスペが少なくなる環境が出来ればいいですね。
いかがでしたか?
ケガが多いだけでなく、ちょっとした拍子でケガをしてしまうことからスペランカーと呼ばれてしまった多村仁志さん。
野球にケガはつきものとはいえ、この頻度や経緯に関しては他に比肩できる選手もいないでしょう。
今の野球は昔より出力がアップしている分、ケガのリスクも高まっています。
リスクが高くなった分、しっかりとケアをして、少しでも「スペ」の文字を見ない日が増えるといいのですが。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



