2026年のWBCも大盛り上がりを見せました。
日本代表以外でも話題になった国といえば、やはりイタリアですよね。
ヨーロッパでは野球が盛んな国は少なく、国際大会でも勝ち上がっているイメージは無かったのですが、
今回は予選を全勝で突破するなど、大躍進を見せました。
日本代表-イタリア代表の試合が見たかった…
ただイタリアの野球環境はまだまだ整っているとは言えないのが現状。
今回はイタリアの野球環境についてまとめてみました。
WBCベスト4となったイタリア代表
2026年のWBCはベネズエラが初優勝を飾りました。
準々決勝では日本と対戦しましたが、イメージとは裏腹な粘り強い打撃に思わず舌を巻いてしまいましたね。
シフト守備にも上手くやられてしまった印象です。
そして他にも躍進したチームといえば、やはりイタリア代表。
予選リーグではアメリカやメキシコを下しなんと全勝で突破。
準々決勝でもプエルトリコとの打ち合いを制して、ベスト4まで駆け上がりました。
現役のメジャーリーガーも多数在籍、予選4試合で12本塁打が飛び出したほどの打線は他に国にも引けを取りませんでしたね。
惜しくも準決勝でベネズエラに敗退してしまいましたが、その活躍は多くの人の記憶に残ったはずです。
イタリアの伝統ある野球リーグ
イタリアはヨーロッパでは比較的野球が盛んな国ではあると思います。
ですがそれでも、国際大会で上位に入るほどの強豪というイメージはありませんでした。
イタリアにも野球リーグはありますが、プロではなくセミプロという立ち位置。
そこで所属する選手たちは、野球以外の仕事もこなしながらプレーしています。
ただリーグ自体はかなりの歴史を持っています。
イタリアの野球リーグもセリエA、そしてその下にセリエB・セリエCが続くという組織構造。
発足は1948年、イタリアに野球を普及させる目的で設立され、年間50~60試合ほどがお行われていました。
当時はヨーロッパの野球界を牽引するような存在だったのです。
イタリアにもプロリーグが発足!
その方向性が少し変わったのが90年代ごろ。
このころから国際大会にもプロ選手たちが出場できるようになり、イタリアはプロ選手を多数抱える国に後塵を拝すようになります。
ヨーロッパの中でも、オランダなどの国に押されるようになってしまいました。
2006年には大きな転機もありました。そのきっかけとなったのもやはりWBC
WBCはオリンピックなどと違い、その国の国籍でなくても、選手にその国のルーツがあれば代表として出場することが可能です。
そのため強打のキャッチャーとして知られたマイク・ピアッツァら、MLBで活躍するイタリア系アメリカ人も代表に名を連ねたのです。
この時は残念ながら1次リーグ敗退となりましたが、MLBからは新たな選手の発掘先として注目を集めるようになります。
そして2010年、MLBからの資金援助を受け、「イタリアンベースボールリーグ(IBL)」が発足。
本格的なプロリーグとして、試合数の増加、全選手への報酬の支給、入場料の徴収の義務化などが行われました。
G.G.佐藤さんが西武ライオンズを退団した翌年(2012年)にイタリアでプレーしていたのも、このIBLに所属する「ウニポル・フォルティトゥード・ボローニャ」
リーグが発足し、制度も整い、いよいよイタリアでも本格的に野球が職業になる。
そう期待されていたのですが…
まだまだ環境が整備されないイタリアの野球環境
野球が盛んでない土地で入場料を払ってまで野球観戦に来るファンは多くなく、資金面などの問題から徐々にリーグを脱退するチームが増加。
2017年、わずか8シーズンでIBLは解散することとなります。
そして現在は以前と同じようにセミプロのセリエAがイタリア野球リーグの最高峰となっているわけです。
やはりスポーツのプロ化は難しいですね。
日本でもプロ野球こそ一大興行として成立していますが、苦戦しているプロスポーツはたくさんありますし、その原因を見てもIBLと似たような状況です。
G.G.佐藤さんもイタリアの野球事情については
「子どもは野球をやるけど、大人になると夢のある場所がない」
と語っていました。
野球で夢を叶えられるような環境がないと。
IBLがまだあったころにプレーしていたG.G.佐藤さんですらそう感じていたのですから。
やはり一筋縄ではいきません。
ですが2026年のWBCでの大躍進が、それをいい方向に変えてくれるでしょうか?
この1回では変わらなくても、次の大会、さらにその次の大会でイタリア代表が好成績を残せば……?
いつかその時がやってくることに期待しましょう。
いかがでしたか?
WBCで大躍進を遂げたイタリア代表。
イタリア国内ではまだまだ野球に打ち込める環境が整っているとは言えませんが、この大会での活躍で何かが変わるといいですね?
何年かかっても、何十年かかっても。
イタリアの、ヨーロッパの野球文化が発展することを望んでいます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


