元北海道日本ハムファイターズの上沢直之選手が、2025年シーズンより福岡ソフトバンクホークスでプレーすることが発表されました。
日本ハムからポスティングシステムでMLBへ移籍し、わずか1シーズンでNPBに復帰。
しかし古巣である日本ハムではなく、同一リーグの他球団であるホークスへ移籍することに、大きな批判が巻き起こっています。
そしてこの移籍ルート、先んじてMLBに挑戦した有原航平選手と全く同じなのですね。
そういったところからも「有原式FA」なんて呼ばれ方をされています。あるいはさらに上位互換の「上沢式FA」が誕生したなんて声も上がっていますね。
有原式FA、そして上沢式FA、詳しく見ていきましょう。
上沢直之が日本ハムではなくホークスでNPB復帰
2024年12月18日、上沢直之選手が福岡ソフトバンクホークスと契約を結んだことが発表されました。
上沢直之選手といえば、北海道日本ハムファイターズ時代に2度の2桁勝利をマーク、通算でも70勝を挙げている実績のある選手。
ホークスの選手層がますます厚くなってしまいます。
しかしこの移籍経緯にネットでは疑問の声が噴出していました。
というのも、上沢直之選手は2023年オフにポスティングシステムを利用してMLBへ挑戦したのですが、
たった1シーズンだけでMLBに在籍してすぐにNPBに復帰。しかも同一リーグの他球団への移籍なのですから。
あまりにも筋が通っていないようにも見えます。
たしかにルール違反ではありませんし、プロ野球選手としてもより高い評価をしてくれる球団でプレーするというのは当然なのですが、、、
ただ2022年オフには有原航平選手が日本ハム→MLB(2年)→ホークスという全く同じルートで移籍したということもあり、ネットでは「有原式FA」なんて揶揄されています。
有原式FAのさらに上位互換「上沢式FA」の誕生?
有原浩平選手は2020年のオフにポスティングシステムでMLBへと移籍しました。
そしてMLBでは2年間プレーし、日本球界へ復帰することとなります。
この時、有原航平選手が復帰先として選んだのが福岡ソフトバンクホークスでした。
有原航平選手はまだ国内FA権も取得していないにもかかわらず、NPBの他球団への移籍を実現させてしまったのです。
しかしこの移籍はNPBのどのルールにも抵触していません。
ポスティングでの移籍が決まった時点で、日本ハムからは有原航平選手の保留権は消失しています。
そしてMLBの移籍先でも自由契約という扱いになっているので、その後はどのチームとも交渉が可能なのです。
このポスティングシステムの欠陥ともいうべきポイントが、大きな批判を集めました。
有原航平選手はホークス1年目から2桁勝利をマーク。
2年目となった2024年シーズンは14勝を挙げて最多勝を獲得するなど、チームのエースとしてリーグ優勝に貢献しました。
そしてそれから3年ほどだって上沢直之選手が同じルートでホークスへ移籍。
しかも上沢直之選手の場合MLBでプレーしたのはたった1シーズンだけなので、有原航平選手よりもきれいな有原式FAです。
さらにさらに、右肘痛で帰国した際には日本ハムの施設を使ってリハビリをさせてもらっていたという話も!?
不義理にもほどがあるな……
この一連の流れを有原式FAの上位互換、「上沢式FA」と呼ぶ声も出てきています。
短期間での復帰となると様々な問題が噴出するポスティングシステム。
近いうちに見直されることはあるのでしょうか?
上沢に関しては有原に失礼だから有原式FAじゃなくて上沢式FAっていうべき。
— かちゃん (@meltykachan) December 20, 2024有原式FAの完全上位互換、上沢式FAが爆誕するとは思わんかった。さすがに上沢は日ハムだと思ってたわ。
— たこわさび (@takowasa205) December 19, 2024
いかがでしたか?
MLBの夢をたった1年で諦め、日本ハムへの義理も通さず、同一リーグの他球団(しかもリーグ覇者)へと移籍した上沢直之選手。
これでネガティブな感情をいだかない人、いないと思います。
この件がきっかけで、そろそろポスティングシステムにもメスが入ればいいのですが?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。