いよいよ覚醒の時か。
2024年で7シーズン目を迎えた北海道日本ハムファイターズの清宮幸太郎選手。
高校時代の活躍から一転、なかなか花を咲かせきれないようなもどかしい成績でしたが、2024年シーズンは目を見張るような成績を残しています。
新庄剛志監督のもと、未完の大器がとうとう完成となるか。
今回は新庄剛志監督就任後の清宮幸太郎選手についてまとめてみました。
【生年月日】1999年5月25日
【出身】東京都
【身長/体重】184cm/94kg
【高校】早稲田実業高校
新庄剛志監督と出会う前の清宮幸太郎
当時の歴代記録となる高校通算111本塁打の実績をひっさげ、鳴り物入りでファイターズへと入団した清宮幸太郎選手。
栗山英樹監督のもと、1年目から53試合に出場して7本塁打を記録するなど、その素質を見せつけます。
しかし2年目以降、なかなかその殻を破ることができません。
2年目はヒット数や打点こそ1年目より増加しましたが、本塁打に関しては1年目と同様に7本。
3年目も同様に本塁打は7本。打率も2割を切ってしまいました。
・清宮幸太郎3年目までの成績
2018年:53試合 打率.200(160-32) 7本塁打 18打点
2019年:81試合 打率.204(278-51) 7本塁打 33打点
2020年:96試合 打率.190(226-43) 7本塁打 22打点
そして4年目はとうとう1軍出場が0に。
特にこの年は同学年の東京ヤクルトスワローズ・村上宗隆選手が39本塁打で初タイトルとなるホームラン王に輝いたこともあり、2人の比較はより一層強まっていきました。
(三冠王を獲るのは翌年)
新庄剛志監督と出会った清宮幸太郎
しかしそんな悩める清宮幸太郎選手に、転機が訪れます。
1軍出場0となった2021年シーズンの終了後、これまで10年にわたってチームの指揮を執った栗山英樹監督の退任が発表されます。
新たに監督に就任したのは、かつて北海道を大いに盛り上げた新庄剛志さんでした。
BIGBOSSこと新庄剛志監督は、11月の秋季キャンプで清宮幸太郎選手を見つけるや否や「痩せない?」とアドバイス。
この当時の清宮幸太郎選手の体重は103キロ。
動きにキレがないと感じた新庄剛志監督は、「痩せた方がモテるよ」と冗談交じりに声をかけていました。
清宮幸太郎選手も当初は体重が減って飛距離が出なくなってしまうことを懸念していたものの、一念発起してダイエットを慣行。
年明けの春季キャンプまでに10kgの減量に成功しました。
このころには見るからに体つきが変わった清宮幸太郎選手。
開幕戦こそ出場機会がなかったものの、2戦目に4番ファーストで出場。第4打席でシーズン第1号となるホームランを放ちます。
5月には自身初の2打席連続本塁打も記録。7月にはこれまた自身初の2桁となる10号ホームランを放ちました。
オールスターにも選出され、サヨナラ本塁打を放つなど、全プロ野球ファンの前で印象的な活躍を見せます。
結局この年は打率こそ.219(406-89)という数字だったものの、自己記録を倍以上に更新する18本塁打を記録。
入団前の期待からすればまだまだの成績かもしれませんが、BIGBOSSの元でその片鱗を見せつけました。
覚醒の時を迎えた清宮幸太郎
新庄剛志監督2年目となったシーズンでは、オープン戦で5本塁打を放つ活躍を見せ、見事に初の開幕スタメンを獲得。
開幕2戦目ではサヨナラ打を放ち、この年から本拠地となったエスコンフィールド初勝利をチームにもたらします。
しかし4月20日、ハーフスイングで脇腹を痛めしてしまい戦線離脱。復帰は6月までもつれてしまいます。
結局シーズンを通して99試合の出場と、前年より出場機会が少なくなってしまいます。
それでも打率はこれまでより高い.244(356-87)を記録。2年連続の2桁本塁打に加え、少ない出場機会ながら44打点と勝負強さも魅せました。
そして2024年、今年こそはという意気込みで迎えたシーズンだったのですが…
この年はキャンプ中に左足の捻挫してしまい出遅れ、4月中頃に1軍昇格するも打率.083(24-2)と不振に陥ってしまいます。
5月に入って登録抹消され、そこから再昇格まで1か月以上の時間を要しました。
しかし今年の清宮幸太郎選手はここからです。
6月はまだ少し長打が出ない状態でしたが、7月に入ってからは打撃が爆発。
7月9日の試合で今シーズン第1号となる本塁打を放つと、20日の試合では3安打猛打賞。
更にその翌日の試合では2打席連続を含む4安打3打点の大活躍。
この2試合だけで打率が6分4厘も上がりました(.175→.239)
7月の月間成績は打率.383(47-18) 3本塁打 11打点、得点圏打率は驚異の.533(15-8)という成績を残します。
8月に入ってからも好調をキープし、月間成績は打率.320(97-31) 7本塁打 24打点、得点圏打率も.433(30-13)
8月30日に放ったスリーランホームランで、3年連続2桁本塁打を達成します。
そして9月4日の試合では4打数2安打1本塁打を記録し、とうとうシーズン打率.302(212-64)まで上げてきました。
これが我々が夢見ていた清宮幸太郎……!!
・新庄剛志監督就任後の成績
2022年:129試合 .219(406-89) 18本塁打 55打点
2023年:99試合 .244(356-87) 10本塁打 41打点
2024年:67試合 .302(212-64) 11本塁打 43打点 (※9月5日時点)
やはり彼のホームランはとても美しいですよね。綺麗なスイングから綺麗な放物線を描いでスタンドへ。ずっと見ていられます。
愛嬌があってかわいがられる性格も魅力的。新庄剛志監督も清宮幸太郎選手に対しては冗談交じりの辛口コメントを残しています。
以前はハングリー精神の無さを指摘されていましたが、これほどの結果を残せばそんなことをいう人もいなくなります。
ただ惜しいのは、ここ数年はケガが多いことか。
シーズンフルでこの成績を残す清宮幸太郎選手、来年は見てみたいものです。
https://twitter.com/jetpack/status/1831729285998244165清宮覚醒大変喜ばしい。後は怪我せずシーズン通してやってくれれば最高なんだよな…
— 因果 (@hoghoghog555) September 5, 2024
いかがでしたか?
いよいよファンが求める清宮幸太郎の姿を見せてくれました。
しかし1シーズン通してこの成績を残してこそ本物。
来シーズンはケガなく1年間を通してこの打棒を見せてほしいものですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。