5月24日公開予定の映画「空母いぶき」
劇中の総理大臣である垂水慶一郎を務める佐藤浩市さんが、雑誌のインタビューで問題発言をしたとして炎上しています。
なんでも、安倍晋三首相を揶揄するような発言をして、反日疑惑まで浮上しているのです。
ツイッターでは著名人たちまで佐藤浩市さんを批判する事態となっており、かつてないほどの大炎上の様子となっています。
いったいどういうことなのでしょうか、詳しく見ていきましょう。
まずは佐藤浩市さんのプロフィールから
【生年月日】1960年12月10日
【出身地】東京都新宿区
【身長】182cm
【血液型】A型
【所属事務所】テアトル・ド・ポッシュ
5月24日公開の「空母いぶき」が話題に
5月24日公開予定の映画「空母いぶき」
小学館「ビックコミック」にて連載中の漫画を映画化したものです。
この漫画のテーマは「国防」
20XX年、嵐の中で遭難者に紛れた中国の工作員が尖閣諸島に上陸。
「この島は中国固有の領土である」と宣言する事件が発生しました。
エスカレートする中国の行動に危機感を覚えた日本政府は、新護衛隊群の創設を軸とした防衛計画「ペガソス計画」の前倒しを決定。
さらに自衛隊初の空母である「いぶき」も完成し、艦長には元航空自衛隊のエースパイロットである秋津竜太、副艦長には新波歳也が任命されます。
しかし中国の日本侵略はさらにエスカレート。内閣総理大臣である垂水慶一郎は、史上初の防衛出動命令を下します。
いぶきは前線へと急行、中国もこの防衛出動に即応し、いよいよ両国による尖閣諸島をめぐる争いが本格化していくことに…
というのが漫画版のお話ですね。
映画版では中国の工作員ではなく国籍不明の武装集団が、尖閣諸島ではなく波留間群島初島に上陸したと変更になっていますね。
エースパイロットの秋津竜太は西島秀俊さん、副艦長の新波歳也は佐々木蔵之介さんが、そして内閣総理大臣の垂水慶一郎を佐藤浩市さんが演じることになっています。
雑誌のインタビューで佐藤浩市が炎上!?
ですが映画公開を目前に控えた5月中頃、佐藤浩市さんが大炎上しています。
なんでも垂水慶一郎を演じるにあたってのインタビューの内容に、安倍晋三首相を揶揄するような発言があったとのことなのですが…
問題になったのは、垂水慶一郎の映画オリジナルの設定について。
映画版の垂水慶一郎は、漢方を持ち歩いているという設定になっています。
これについて佐藤浩市さんは
「彼はストレスに弱くて、すぐにお腹を下してしまうっていう
設定にしてもらったんです」
と回答、つまり佐藤浩市さんの意思で設定を変えてもらったということになりますね。
ですがこの発言が大問題!
というのも、安倍総理はかつてから潰瘍性大腸炎を患っており、それを揶揄したものではないかと批判が殺到したのです。
潰瘍性大腸炎というのは国からも指定難病とされているほどの病気で、ハッキリとした原因は不明。
最近だとオリックスの足立了一選手がこの病気にかかるなど、多くの人を苦しめています。
安倍総理がこの潰瘍性大腸炎を公表したのは2011年ですが、実際にはもっと前から患っていたといわれています。
たしかに映画や芸術作品で権力者を風刺する文化は、どの時代・どの国にも少なからず存在しているものです。
しかし潰瘍性大腸炎という難病となるとまた話は別。
同じ病気に悩んでいる患者さんは全国に何人もいますし、もちろん安倍総理だって好きで患ったわけではありません。
原因不明ですから、防ぎようがあるわけもなく。
そういった難病を風刺に使うのは、さすがに人格が疑われても仕方ありませんよね。
しかもわざわざ設定を変えてまで。
ネットでは「安倍総理への侮辱か?」「佐藤浩市は反日なのか?」と過激な批判が飛び交っています。
(そもそも原作には「自分の出す作戦で人が命を落とすかもしれない」と強烈なプレッシャーから嘔吐してしまうシーンもあるため、お腹が弱い設定にする必要性自体ない)
佐藤浩市の本当の思想とは?
ただこれらの報道は、あくまでインタビューの一部分を切り取っただけです。
より正確に佐藤浩市さんの意図をくみ取るべく、ビックコミックに掲載されたインタビューを読んでみたのですが…
まず佐藤浩市さん、この総理大臣役について絶対にやりたくないと最初は思っていたみたいで。
「いわゆる『体制側』の立場を演じることに対する抵抗感が、
まだ僕らの世代の役者には残っているんですね」
と、語っていました。
体制側という言葉を使っている時点で若干怪しいですし、抵抗感があるというのはどういうことなのでしょうか?
そしてその抵抗感からか、「自分がやるならこの垂水総理大臣をどうアレンジできるか」を監督やプロデューサーと話し合っていったそうです。
どこか優柔不断で、どこかクジ運の悪い部分をもつ垂水慶一郎。
だけど、最終的には「国にとっても国民にとっても、何が正解なのかを自分の中で導き出せるような総理にしたい」
そう思ったそうです。
そしてこの流れの中で、垂水慶一郎がお腹が弱い設定も語られていました。
佐藤浩市さんが1番表現したかったのが「総理になると決まった瞬間に人が変わる」という点だったそうで。
内閣総理大臣という国を背負う責任を持った人間が、どう変わっていくか。
そこを演じたかったからこそ、ちょっと頼りない設定をプラスしたんだといいます。
このインタビューからは特にお腹痛い設定に誰かを揶揄するような意図は見えないようにも思いますが…
ただやっぱり引っかかるのが「体制側の立場を演じることに抵抗感がある」という発言です。
どうしてそれを演じるのに抵抗があるのか、なぜわざわざ体制側という言葉を使うのか。
この発言があるからこそ、佐藤浩市さんの中に悪意めいたものを感じてしまいます。
まあどんな思想を持つかは個人の自由なので、そこはまだいいのですが…
今回の場合はそれを理由に原作の設定を変えたようにも見えてしまったのが残念なところですね。
俳優と職業に就いている以上、きちんと与えられた役をこなすのは当然ですし、それができないのなら最初から受けるべきではありません。
原作ファンも怒らせてしまったからこそ、ここまでの炎上騒動になっているのではないでしょうか?
各界の著名人も、佐藤浩市さんを痛烈に批判しています。
https://twitter.com/jetpack/status/1127484887139639296三流役者が、えらそうに!!
— 百田尚樹 (@hyakutanaoki) May 12, 2019
何がぼくらの世代では、だ。
人殺しの役も、変態の役も、見事に演じるのが役者だろうが! https://t.co/UReRTd6KNe
いかがでしたか?
映画公開直前になって発言が問題視されている佐藤浩市さん。
その後、映画の会見も欠席しており、いまだにこの発言についての説明はありません。
映画自体も原作から設定が変えられすぎている点が多く、現時点ではガッカリしているファンの方が多い様子。
この映画は、そして佐藤浩市さんはどうなってしまうのでしょうか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。