主演映画『翔んで埼玉』が話題となっているGACKTさん。
しかしその裏で、実はピンチを迎えているという話もあります。
ブラックスターが運営する仮想通貨『SPINDLE』
資金調達の広告塔として起用されていただけでなく、実はご本人もこの一員だそうですね。
しかしSPINDLEの価値の下落、さらには無登録営業の疑いがかけられており、GACKTさんは結果的に詐欺へ加担したのではないかと言われているのです。
はたしてGACKTさんへの影響とは…?
まずはGACKTさんのプロフィールから
【本名】大城ガクト
【生年月日】1973年7月4日
【出身】沖縄県
【身長】180cm
【血液型】A型
【所属事務所】株式会社glove
GACKTが仮装通貨事業に参加
たむらけんじさんや藤崎マーケットのトキさんなど、最近は芸能人も投資として夢中になっている仮想通貨。
たむらけんじさんは特に芸能界での仮想通貨ブームの火付け役ともいわれていますね。
150万から投資を始めて、1番いい時で3500万円もの価値になっていたんだとか。
いまでも売却はしていないそうなので、まだ得も損もしていないみたいですが。
反対に藤崎マーケットのトキさんなんかは、コインチェックのNEM流出被害にあい、500万もの損害が出たともいわれています。
そんな中、もっとも本格的に仮想通貨事業にかかわっているのがGACKTさんです。
GACKTさんの場合は買う側ではなく売る側!
「ブラックスター」という運営会社が発行する仮想通貨「SPINDLE」に、メンバーとしてかかわっているのです。
参戦を表明した2017年12月26日のブログでは、この事業に関する並々ならぬ覚悟が綴られています。
まずタイトル【大城 ガクト】と【 仮想通貨 】
これまで非公開だった大城ガクトの本名を、ここで初めて公開したのです。
またGACKTさんはこれまでも事業にかかわることは何度もあったのに、目立たないことを心がけていました。
あまり表に名前を出してしまうと、あることないこと書かれてしまうからだそうです。
ですが今回は本名を公開してまで、堂々と事業を行っています。
それだけ、本気でこの事業にかかわっていくということですね。
2017年当時、仮想通貨は名前こそ広まっていたものの、その実態までしっかりと理解していた方は少数でした。
ですがGACKTさんはそういった方に対し、仮想通貨とは何か、投資とは何か、仮想通貨事業を始める理由などを、自身の過去の経験と照らし合わせて話してくれています。
GACKTさんのカリスマ性を感させる一言一言が胸を打ちますね。
仮想通貨のCMを何十回見るよりも、このブログ記事を一回読むほうが、人の心は傾きそうです。
ICO(イニシャル・コイン・オファリング)で資金調達
さて、仮想通貨事業では企業が活動するための資金調達に、ICOという方法を用いることがあります。
イニシャル・コイン・オファリングの略で、自社が発行するトークン(暗号通貨)を出資者たちに購入してもらうことにより資金を調達するという方法です。
このトークンは事業が始まったばかりのころはまったくの無価値なのですが、事業が成長・拡大するにつれて、どんどん価値は大きくなっていきます。
企業からは「ホワイトペーパー」という事業計画書が提出され、それを見た投資家たちがトークンを購入するかどうかを判断するのですね。
SPINDLEの場合、出資者に対して仮装通貨「SPDトークン」を発行して資金調達をしていました。
しかもSPINDLEにはGACKTさんがいますからね。
GACKTさんは単なる広告塔・イメージキャラクターではなく、実際にSPINDLEの事業に参加しているメンバーです。
出資者からすれば「GACKTさんが管理してくれるのか、これは信用できる!」となり、SPINDLEは順調に資金を調達してました。
その結果、220億円もの資金を集めたの大型ICO案件になったといいます。
いつしかSPINDLEは『GACKTコイン』とも呼ばれるようになるくらい、GACKTさんの影響力は大きなものでした。
ブラックスターに資金決済法違反の疑い?
ただどんな投資にもリスクはつきものかと思いますが、特にICOは詐欺行為の可能性もあるとして、金融庁から注意喚起が出されていたりもしました。
参入障壁が低いうえ、法律もまだまだ整備されている途中ということもあって、最初から投資家をだます目的でICOを行う企業もあったのです。
ホワイトペーパーに都合のいいことだけを書き、投資家たちからお金を巻き上げ、そのまま雲隠れなんて話も珍しくはなかったといいます。
では「SPINDLE」の場合はどうなのでしょうか。
SPINDLEは2018年5月に
・HitBTC(ヒットビーティ―シー)
・Yobit(ヨービット)
・BTC-Alpha(ビットコイン・アルファ)
・Livecoin(ライブコイン)
・Exrates(エクスレーツ)
の5か所の仮想通貨取引所に上場。
特にHitBTCの市場では数時間で1SPD=16.6円を付け、滑り出しとしては悪くないように見えていました。
しかし数時間ほど売買ができない時間が発生してしまい、一気に3.3円まで下落してしまいます。
一度は6円台まで持ち直したのですが、そこからは右肩下がり。
7月~8月にかけて1円を割り込むと、0.1~0.2円の間で推移していました。
投資家たちはもちろん大損です。
とはいえ、投資にはこういったリスクはつきもの。これだけだと、ただの「よくある話」です。
ブラックスターに資金決済法違反の疑い?
ですが、まさに金融庁が注意喚起していたように、SPINDLEのICOも詐欺行為だったのでは?という声が噴出しています。
2018年1月、まだSPINDLEが上場する前のこと。
SPINDLEの販売を手掛ける株式会社ブラックスターが、金融庁に登録をせず運営(無登録運営)していた疑いがかかりました。
金融庁への登録なしに仮想通貨を他人に売買したり譲渡したりすることは、資金決済法に反する行為とされています。
早い話が、登録が無ければ売っちゃダメなんですね。
これに関して、ブラックスター側は意見書にてこう主張しています。。
・SPINDLEを他人に譲渡することは禁止している
・2号仮想通貨ではないため、無登録でも販売は可能
2号仮想通貨というのは、1号仮想通貨と交換可能な財産的価値のある仮想通貨です。
そしてその1号仮想通貨というのは、通貨自体の売買も可能ですし、物の購入やサービスの代金として使用することもできるという特徴を持ちます。
ビットコインなんかはまさにこれですよね。
ブラックスターの主張を要約すると、
うちで販売しているSPDトークンは、他の仮装通貨と交換できるものじゃない!だから2号仮想通貨にもあたらない
→無登録で販売しても大丈夫!
ですがGACKTさんはSPINDLEのカンファレンスでこう発言しています。
『お好きなところで売ってもらえれば』
GACKTさんは上場可能性を前提としてと話していたそうですね。
「売っちゃダメ」と話すブラックスター側と、「好きに売って良い」というGACKTさん。
矛盾する両者の見解ですが、やはりブラックスターが金融庁に登録していない以上、GACKTさんの発言はかなりまずいものになりました。
GACKTさんの話を聞いて、SPINDLEのトークンを購入した方がいるとします。
その方はSPINDLE=仮想通貨という認識で購入するはずですよね。
ですがそれが他の仮想通貨と交換できない、それこそ全く価値のないものだったとすれば…
これはもう立派な詐欺行為になるのではないでしょうか。
ブラックスターが吹き込む逆風の数々
その後も、SPINDLEには逆風が吹き続けます。
SPINDLEの販売元であるブラックスターの代表を務めていた宇田修一氏が、金融庁からの行政処分を受けてしまったのです。
じつはこの宇田氏、ブラックスターを運営する前、ドラグーンキャピタル株式会社の代表を務めているときに金融庁から注意を受けていました。
なんでも投資者保護上問題のある行為(投資家から集めたお金を不正利用した疑惑)があったということで、金融庁が発生原因・改善対応策等についての報告および資料提出を要請。
しかし宇田氏は資料を期限までに提出しなかったとして、行政処分を受けてしまったのです。
これに伴って、ブラックスターの日本オフィスは閉鎖されることとなります。
7月には野田聖子総務省がブラックスター関係者とつながりがあったことも判明。
その関係者を同席させたうえで、金融庁の関係者を呼び出し、仮想通貨の販売規制に関する説明を要求していたというニュースもありました。
調べれば調べるほど、真っ黒な情報しか出てきませんね。
これについてGACKTさんからの釈明は一切出てきておらず、出資者からは不満の声も続出しています。
この問題、いったいどうなるのでしょうか。
https://twitter.com/jetpack/status/1123459224334417923 https://twitter.com/jetpack/status/1123464496683597825
いかがでしたか?
自身のカンファレンスでの発言によって、詐欺行為に加担していたのでは?と疑惑を向けられているGACKTさん。
この問題に関してツイッターやブログでも言及しないのが、余計に怪しく見えてしまいます。
いつか出資者を納得させることができるのか、それともこの件について謝罪する日が来てしまうのか。
注目していきましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。