ここ最近、異色の経歴で視聴者を騒然とさせている戦慄かなのさん。

 

もう名前からしておっかないのですが、なんと少年院にいた経験もあるという“本物”です。

 

ですが彼女のことをよくよく知っていくと、実は高い志を持って活動する、芯のある女性だということもよくわかります。

 

今回はそんな戦慄かなのさんを紹介していきましょう。

 

まずは戦慄かなのさんのプロフィールから

【生年月日】1998年9月8日

【年齢】 20歳

【出身地】大阪府

【身長】154 cm

【スリーサイズ】B:82 (D) – W:60 – H:83

 

戦慄かなのは少年院出身のアイドル?

先日、フジテレビ『アウト×デラックス』に出演されていた戦慄かなのさん。

 

人差し指を噛んで性格判断をする変わった特技を披露していたのですが、それ以上に強烈だったのがその経歴です。

 

なんと少年院に入っていたことがあると、あっけらかんと公表していたのです。

 

 

アイドルはイメージが大事

 

そんな常識にケンカを売るかのように自身の経歴を公表した戦慄かなのさん。

 

少年院へは高校1年生の時に入所したそうです。

 

話しはさかのぼり幼少期のこと。

 

戦慄かなのさんが小学校に入る直前に両親が離婚したといいます。

 

原因は母親から父親への暴力行為。

 

戦慄かなのさんは母親へと引き取られ、大阪から東京へと引っ越したのですが、その時から暴力の矛先は戦慄かなのさん、そして妹へと向けられるようになりました。

 

しかも暴力をふるうだけでなく、ご飯もまともに食べられない時期もあったとのこと。

 

それでも、殴った後にギュッとだきしてめてくれる母親を嫌いにはなれなかったそうで…

 

二転三転する母親の態度、暴力の後に執拗なまでの愛情表現、そしてそれを拒めない娘。

 

これって典型的な共依存の関係ですよね。

 

 

中学に入ると、学校でいじめられるようになってしまいました。

 

お風呂や着替えにも手が回っておらず(そもそもそういった習慣を母親から教えられていなかった)、不潔扱いされていじめの標的になっていたのです。

 

学年が上がるにつれていじめは徐々にヒートアップ。中学2年生の時に校舎から飛び降りたこともあったそうです。

 

幸いにも骨折程度で済んだそうなのですが、その後もまともに学校生活は送れません。

 

中学3年生の時には不良グループに入るようになり、窃盗や詐欺行為など、非行に走るようになります。

 

高校にも進学したそうですが、このころには夜の歌舞伎町に繰り出すようにもなったそうです。

 

 

その中で、戦慄かなのさんはJKビジネスに目を付けました。

 

以前から転売で小銭を稼ぐ先輩の姿は見ていたものの、もっと効率よく稼げないかと考えた結果、このビジネスに出会ったそうです。

 

街の女子高生をスカウトして、100均で買った下着を着用してもらい、それを売る。

 

多い時は月300万ものお金を稼いでいたといいます。

 

この時期の戦慄かなのさんは、とにかくお金に執着していました。

 

とにかくお母さんから自立したいという思いがあった一方で、お母さんを喜ばせたい・認めてもらいたい

 

お母さんに対してすごく複雑な思いを抱いていたのですが、それを同時に叶えてくれるのがお金だったのです。

 

 

ですが意外なところから尻尾をつかまれてしまいました。

 

高校も中退し、JKビジネスでお金を稼ぎまくっていた2014年の冬ごろ。

 

当時、母親と喧嘩して家出中だった戦慄かなのさんは、友達の家に泊まっていました

 

ただその家は正確には友達の彼氏の家だったらしく、友人が用事でいない間に、その彼氏に襲われてしまいそうになります。

 

必死で抵抗した戦慄かなのさんは、手元にあったスミノフのボトルで彼氏の頭を殴りそのまま逃亡

 

お金はあったので渋谷の漫画喫茶などに寝泊まりし、逃亡生活を1週間ほど続けていました。

 

そんな時にお母さんから「帰っておいで」と連絡が。

 

寂しい時に連絡をもらっちゃったため、ウキウキしながら家に帰ったのですが…

 

家には警察が来ていて、その場で補導されてしまったそうです。

 

それまでも何度か補導されたことはあったのですが、これがきっかけで児童相談所に送られてしまいます。

 

そして戦慄かなのさんが児童相談所で保護されている間、没収されたスマホが警察に確認されてしまい、JKビジネスがバレてしまいました。

 

そしてそのまま女子少年院へ送られることとなったのです。

 

少年院では長老と呼ばれる

少年院へ入れられた戦慄かなのさんは、暴れに暴れまくります。

 

テスト用紙をビリビリに破いてトイレに流したり、監視カメラに中指を立てたり、スリッパを投げつけたり。

 

教官の言うことを聞いていれば最短10か月で出所できるところを、戦慄かなのさんは1年8か月もいたそうです。

 

あまりに長居するので、「長老」なんてあだ名がつくほどでした。

 

 

少年院では担当の教官が付き、教官1人当たり3人の子供の面倒を見ることになっています。

 

ただ最初の教官はすごく優しい雰囲気を持っていたのですが、逆にそれが幼稚園児として扱われているような気分になり、すごくイライラしてしまったそうです。

 

教官もすごく手を焼いたみたいで、最初の1年間で何度も教官が入れ代わりました。

 

ですが50代の女性教官が担当になったころから、少しずつ変わっていきます。

 

この教官はすごく厳しそうな雰囲気を持っていて、戦慄かなのさんが少しでも反抗しようとすれば、「やれるもんならやってみな」というオーラを出して威圧してくるような方だったそうです。

 

でもどれだけ感情をぶつけても、暴力で返すのではなく、きちんと1対1で話し合ってくれる人だったともいいます。

 

その教官の話をじっくり聞くことで、自分自身が今どんな状況なのか、改めて見つめなおすことができたそうです。

 

心が少し成長したおかげで遅めの反抗期がやってきて、態度は最後まで反抗的だったそうですが、その教官にはとても感謝しているんだとか。

 

 

そして少年院の中では時間が有り余っていたうえにスマホも没収されていたため、読書に没頭していたそうです。

 

読んだ本は3000冊以上!

 

そしてさらに資格の勉強にも励みます。

 

秘書検定、危険物取扱者、ワープロ検定、エクセル検定、そろばん検定一級、漢検準一級など、あらゆる資格を取得。

 

高卒認定試験も少年院の中で合格したそうです。

 

中学の時も国語の試験だけはなぜかできたといっていたように、もともとの地頭が良かったのでしょう。

 

実際テレビやネット配信で話しているところを見ていると、すごく頭の回転が速いんだな~って思います。

 

bae -ベイ-で自分と同じ境遇の子を救う

そんなこんなで2016年5月に無事出所。

 

最後の方は少年院の居心地が良すぎて「もうずっとここに居たい」と思うほどだったそうです。

 

 

出所後は薬局で事務員として再出発、、、と思いきやここも数か月ほどで退社してしまいます。

 

小さなころからアイドルが好きで、お母さんがいない夜はテレビに映るアイドルたちのダンスをマネして踊っていたという戦慄かなのさん。

 

児童相談所で会った女の子が地下アイドルをしていて興味がわいていたことやツイッターに上げたダンス動画が関係者の目に留まったことからアイドルとして活動していくようになります。

 

 

ソロ活動から始まり、2017年からは『のーぷらん。』の一員として活動。

 

このころ狩野英孝さんが17歳のアイドルと熱愛関係にあったことが報道されていたのですが、戦慄かなのさんがツイッターで相手女性のことを暴露したことも話題になりました。

 

2018年からは6人組アイドルユニット『ZOC』や、妹の頓知気さきなさんとのユニット『femme fatale』などで活躍していますね。

 

 

またミスiD2018の最終面接では、アイドルになってから初めて少年院時代の話を披露し、サバイバル賞も受賞しました。

 

 

そんな戦慄かなのさんはアイドル活動の傍らで、NPO法人「bae -ベイ-」を設立を立ち上げています。

 

 

自信と同じように、虐待や育児放棄の被害にあっている子たちを助けるための団体ですね。

 

この「bae -ベイ-」を立ち上げるため、戦慄かなのさんは必死に勉強して某大学の法学部に合格したというのだからすごいです。

 

しかもせっかくデビューした『のーぷらん。』をわずか3カ月で脱退して勉強に専念していましたからね。

 

まぁ『のーぷらん。』では初代リーダーの結城ひめりさんとウマが合わなかったとも言っていましたが。

 

ミスiD2018で少年院時代の話を披露したのも、決して話題作りだけではなく、もっと多くの人に「bae -ベイ-」のことを知ってもらう意味合いもあるんだそうです。

 

 

自身がそうだったように、子供が自分からSOSを発信するのはすごく難しいことだといいます。

 

ですがそんな経験のある戦慄かなでさんだからこそ、伝えられることがあるのでしょう。

 

 

 

 

いかがでしたか?

青春時代を少年院で過ごしながら、その経験を生かして自分と同じ境遇の子を救うという志を持つ戦慄かなのさん。

 

とても褒められないような過去も持っていますが、そんな戦慄かなのさんだからこそ発信できる情報もたくさんあると思います。

 

アイドル活動もbae -ベイ-の活動もどちらも応援していきたいですね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。