2017年に放送され、この年1番の大ヒットだったアニメ「けものフレンズ」。

 

その2期アニメとなる「けものフレンズ2」が、2019年1月より放送開始となります。

 

しかしまだ放送前にもかかわらずネットでは炎上騒ぎになっており、YouTubeに挙げられた先行PVには低評価の嵐

 

放送前でこれなのですから、放送開始後にはいったいどうなることやら。

 

あれだけの大ヒットだったアニメがどうしてネットで受け入れられていないのか、詳しく見ていきましょう。

 

2017年に大ヒットしたアニメ「けものフレンズ」

けものフレンズの1期は2017年1月~3月まで放送されていました。

 

放送開始当初は棒読み演技やアニメーションのチープさもあってあまり期待されていなかったのですが、その奥深い世界観が徐々に評判を呼んでいき一躍大ヒットとなりました

 

あの棒読み演技もアニメーションも、すべては世界観を表現するためにあえてそうしていたと考えると、上手くやられてしまった感がありますね。

 

公式からニコニコ動画に投稿された第1話はこの2年で1300万再生を突破!これはニコニコ動画にアップされた全動画(約1600万動画)の中でも7番目に多い数字だといいます。

 

 

もちろんアニメカテゴリでは1位です。

 

間違いなく、この年の覇権アニメでした。

 

 

そんなけものフレンズの2期が、2019年1月よりスタートします。

 

1期であれだけの盛り上がりを見せたのですから、2期を楽しみにしていたファンもたくさんいるはず!…と思いきや、どうやらそうでもないみたいで。

 

ネットには批判的な意見が多数流れていますし、9月にYouTubeにアップされたPVは高評価5千に対して低評価が5万という悲惨な状況。

 

いったいどうしてなのでしょうか。

 

たつき監督がけものフレンズから降板?

けものフレンズ1期が終了したのは2017年の3月。

 

放送終了後にけもフレロス・けもフレ難民が大量に発生していました。

 

ですがその年の夏ごろには早くも2期の制作が決定し、この時は大きな盛り上がりを見せていましたよね。

 

 

事態が急変するのは秋ごろから。

 

なんと1期の監督を務めた「たつき監督」がけもフレ2期の制作から外されたとツイッターでつぶやいていたのです。

 

 

けものフレンズは吉崎観音さんと、KADOKAWAの梶井斉さんの2人が立ち上げた「けものフレンズプロジェクト」からスタートしたものです。

 

吉崎観音さんはケロロ軍曹の原作者でもおなじみですね。けものフレンズではコンセプトデザインを担当し、キャラクターやその世界観の「原案」を生み出しました。

 

そして2015年、プロジェクトの第1歩としてアプリゲーム版「けものフレンズ」がリリースされます。

 

しかし、すべてをけものフレンズプロジェクト内だけ行うわけではなく、漫画やアニメなどを展開する場合はそれぞれの専門の制作会社に委託していました

 

アニメに関しては株式会社ヤオヨロズに委託し、そこに所属していた人物こそが「たつき監督」なのです。

 

実際にアプリ版とアニメ版のけものフレンズはキャラクターデザインも世界観も異なっています。

 

 

(上がアプリ版・下がアニメ版)

 

最大のヒット要因になったアニメ版けものフレンズのあの世界観は、たつき監督およびヤオヨロズの手によって作り上げられたものなのです。

 

おそらくたつき監督以外がこのアニメを監督しても、あそこまでのヒット作にはならなかったでしょう。

 

それなのにたつき監督を降板させるなんてどういうことだと、抗議的な意見がネットに飛び交います。

 

 

実をいうと、2期制作の正式な依頼は2017年の3月ごろにすでにヤオヨロズに届いており、実際に制作活動を開始していたといいます。

 

しかし8月ごろにけものフレンズ製作委員会との話し合いが行われ、そこでヤオヨロズ続投の話が急に白紙にされたとのこと。

 

そして9月になってたつき監督があのツイートを投稿し、一気に騒動が表面化していきました。

 

たつき監督降板までの経緯

双方の話を踏まえると、どうもたつき監督が個人的に制作した「けものフレンズ12.1話」の存在がキーになっているようです

 

けものフレンズは2017年3月に12話をもって終了しました。

 

けもフレ難民が大量に発生する中、放送終了からちょうど1週間後の4月5日、けものフレンズ12.1話「ばすてき」がニコニコ動画に投稿されます。

 

 

なんとたつき監督が吉崎観音さんの許可をとって、自らのポケットマネーで制作したものだといいます。

 

もともけものフレンズは「原作は漫画でもアプリでもなく自然界にいる動物」というスタンスで、二次創作も大歓迎。アニメを自主制作したこと自体は問題ありません。

 

 

ただ12.1話と、アニメ本編のナンバリングを使ってしまったのが問題になったのでしょうか。

 

12.1話としてしまうと、完全自主製作とはいえ、アニメ本編と関連するコンテンツにもなりえますから

 

これが製作委員会から「けものフレンズを私物化している」とみなされてしまい、ヤオヨロズの続投が難しくなってしまったというのです。

 

おそらく最初は「今度からはちゃんと許可とってね」くらいの話だったのかもしれませんが、それがこじれにこじれて最後は喧嘩別れとなってしまったのでしょうか。

 

騒動が表面化した後も両者の話し合いが行われたそうですが、平行線をたどったまま。

 

最終結論として、たつき監督およびヤオヨロズが降板するということには変わりありませんでした。

 

けものフレンズ2放送決定もすでに大炎上

そんなモヤモヤとしたままの中、2018年8月からは新作アニメ「ようこそジャパリパーク」が配信開始となります。

 

こちらはアニメの続編ではなく、アプリ版けものフレンズを舞台とした新作という位置付けで、しかもテレビ放送はなし。

 

(テレビ東京のアニメ配信サービス「あにてれ(月額700円)」のみで配信)

 

少しひっそり目に公開されていたので、そこまで騒ぎにはなりませんでした。

 

 

しかし、2018年9月2日、とうとうアニメ2期となる「けものフレンズ2」の放送がアナウンスされます。

 

同日中にはYouTubeでPVが公開されたのですが…これが低評価の嵐。

 

12月現在、高評価5000に対して低評価はその10倍の50000

 

12月16日には第2弾のPVが発表され、こちらも高評価2800に対して低評価が10000オーバーとなっています。

 

キャラクターのデザインが1期から変わっていますし、1期の主人公であるかばんちゃんもいません。

 

たつき監督が作り上げたけものフレンズがすべてなかったものになってしまったような、そんな印象を受けました。

 

 

さらに声優オーディションで利用した台本が著作権違反だった(他の人物が作成したものをそのまま流用した)ことや、

 

たつき監督からも1期の台本原稿料をまだ受け取っていないというツイートが飛び出したことも、炎上をさらに加速させました。

 

 

放送前からこの炎上騒ぎですから、もし放送が開始されたらいったいどんな騒ぎになるのでしょうか…

 

考えるだけで恐ろしいですね。

 

 

 

いかがでしたか?

すでに炎上の様子を見せている「けものフレンズ2」

 

この状態から逆転大成功を収めるのはもはや絶望的な気もするのですが、製作委員会に何か勝算はあるのでしょうか?

 

放送が始まってからはさらに炎上が大きくなる気がしてならないのですが…

 

ここから先は見守ることしかできません。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。