ミスターこと長嶋茂雄氏の長男であり、プロ野球選手としても活躍した長嶋一茂さん。
良くも悪くも大きな注目を集める中、9シーズンのプロ生活を送りました。
今ではタレントとしてメディアに欠かせない存在になってきていますね。
しかしプロ野球選手としては大成しなかったと言われる長嶋一茂さん。
プロでお世話になった野村克也さんからは「ヤクルトのお荷物」なんて(冗談で)言われていましたね。
長嶋一茂さんの成績は、今の野球選手で言うと誰が近いのでしょうか？
【生年月日】1966年1月26日
【出身】東京都大田区田園調布
【高校】立教高等学校
【大学】立教大学
意外とすごい長嶋一茂の通算成績
まずは長嶋一茂さんの通算成績
1988年:88試合 .203(187-38) 4本塁打 22打点
1989年:69試合 .250(156-39) 4本塁打 15打点
1990年:35試合 .167(54-9) 1本塁打 6打点
1991年:67試合 .221(149-33) 4本塁打 18打点
1992年: (出場なし)
1993年:56試合 .216(153-29) 1本塁打 12打点
1994年:46試合 .172(29-5) 1本塁打 1打点
1995年: (出場なし)
1996年:23試合 .143(56-8) 3本塁打 8打点
通算:384試合 .210(765-161) 18本塁打 82打点
ようやっとる。
長嶋茂雄氏と同じ立教大学で活躍し、87年のドラフト1位でヤクルトへと入団。
そしてデビュー戦となった巨人との試合ではプロ初安打となるホームランを放つなど、華々しいスタートを切りました。
しかしその後はプロの高い壁に阻まれ、レギュラー獲得とはいかず。96年シーズン、30歳の若さで引退となります。
たしかにあの期待度からすれば寂しい成績かもしれませんが、プロで9シーズンもプレーして通算18本もホームランを打つなんて大したものです。
これで全く活躍できなかったと断じるのも、またちょっと違う気がします。
長嶋一茂は阪神・渡邉諒クラスの選手？
現代の野球で言えば、どれくらいの成績になるのでしょうか？
私がパッと思いついたのが、阪神タイガースの渡邉諒選手でした。
ご存じ、直球破壊王子の異名を持つ渡邉諒選手。
キャリアハイは日本ハム時代の2019年に残した
132試合 .260(481-126) 11本塁打 58打点
通算でも
594試合 打率.252(1668-421) 32本塁打 167打点
(※2025年6月5日時点)
という成績を残しています。
さすがに長嶋一茂さんと比べると、渡邉諒選手の方が圧倒的な数字。
ただ2021年以降の成績は、ちょっと長嶋一茂感もあるような気もします。
2021年:83試合 .242(281-68) 3本塁打 29打点
2022年:21試合 .233(60-14) 0本塁打 2打点
2023年:59試合 .177(79-14) 2本塁打 10打点
2024年:67試合 .260(123-32) 2本塁打 11打点
2025年:21試合 .167(18-3) 0本塁打 1打点
251試合 打率.234(561-131) 7本塁打 53打点
(※2025年6月5日現在)
右打ちで長打も打てるという点も長嶋一茂さんと共通しています。
実はひいきのチームに長嶋一茂さんがいたら、代打の切り札的な存在になっていた可能性も！？
長嶋一茂は下水流昴クラスの選手だった？
ですが渡邉諒選手よりもさらに数字が似ている選手がいました。
その選手というのが、広島東洋カープや東北楽天ゴールデンイーグルスで活躍した下水流昴さん。
2021年シーズンをもって現役を引退し、現在はカープの2軍マネージャーを務めています。
そんな下水流昴さんの通算成績がこちら
2013年:2試合 .400(5-2) 0本塁打 1打点
2014年: (出場なし)
2015年:5試合 .200(10-2) 0本塁打 0打点
2016年:48試合 .250(104-26) 5本塁打 18打点
2017年:9試合 .111(9-1) 0本塁打 0打点
2018年:67試合 .263(80-21) 4本塁打 12打点
2019年:52試合 .239(92-22) 2本塁打 6打点
2020年:20試合 .188(32-6) 1本塁打 5打点
2021年:6試合 .100(10-1) 0本塁打 0打点
通算:209試合 打率.237(342-81) 12本塁打 42打点
なんかキャリアハイが長嶋一茂さんっぽさがあります。
※2016年:48試合 .250(104-26) 5本塁打 18打点
※2018年:67試合 .263(80-21) 4本塁打 12打点
通算209試合とちょっと少ないですが、長嶋一茂さんくらい出場機会が与えられていれば、もっと長嶋一茂感のある成績になった可能性も！？
ちなみに長嶋一茂さんと同じ384試合に換算してみると
384試合 打率.237(628-149) 22本塁打 77打点
こういう選手が控えにいると心強いですよね。
ちなみに下水流昴さんは大学時代の成績も長嶋一茂さんとよく似ています。
長嶋一茂
101試合 .225(382-86) 11本塁打 54打点
下水流昴
86試合 .225(276－62) 9本塁打 31打点
(※1部リーグでの成績のみ)
こうしてみると長嶋一茂さんって、我々が思っている以上にいい選手だったんじゃないかって思います。
渡邉諒選手も下水流昴さんもいい選手でしたしね。
タレントとして成功しすぎたおかげで選手としては過小評価されている気がします。
今後、長嶋一茂さんが再評価される日は来るのでしょうか？
https://twitter.com/jetpack/status/1789784932509728880
一茂が何の実績もないって言って人がいるけれど、野球人としては実績あるぞ。プロの時だって、コネの１軍じゃないぞ。お父さんの活躍やほかの人と比べたり、大学の記録と比べたときに見劣りしてるからいろいろいわれてるけど、普通にいい選手だったんだぞ。俳優業だって、そんなに悪くないぞ。＞RT
— 森高有紀 aka Saori (@bravery_you) November 18, 2016
いかがでしたか？
いまの基準で改めて成績を見てみると、意外と悪くない数字を残している長嶋一茂さん。
生い立ちだったり、環境だったり、なにかとそちらのほうが話題になりがちですが、素の能力もかなりのものだったのではないでしょうか？
いつかこの成績が再評価される日は来るのでしょうか？
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
