2023年シーズンより声出し応援も解禁となったプロ野球。ようやくコロナ禍以前の応援が戻ってきた感じがあります。

 

しかしそのコロナ禍のせいで去ってしまった選手はもう戻ってきません。

 

理由としては本人の自業自得である部分が大きいのですが、あれから3年たった今、何をしているのでしょうか?

 

今回はそんな選手の中から、横浜DeNAベイスターズで活躍した乙坂智選手についてまとめてみました・

 

【本名】乙坂・ルーセロ・智・ニコラス

【生年月日】1994年1月6日

【出身】神奈川県横浜市

【高校】横浜高校

【身長/体重】180cm/82kg

【血液型】O型

 

横浜DeNAベイスターズで活躍した乙坂智

乙坂智選手

 

2021年シーズンまで横浜DeNAベイスターズで活躍した選手ですよね。

 

地元の横浜出身、さらに高校も横浜高校を卒業、さらにドラフト時からベイスターズを熱望するなど、横浜愛にあふれた選手でした。

 

結局在籍中はレギュラー獲得とまでは至らず、外野のサブとしての役割がメインでしたが、

 

それでも2017年のクライマックスシリーズでは代打で5打点を挙げてチームを日本シリーズに導いたり

 

2019年のクライマックスシリーズではサヨナラホームランを放つなど、印象的な活躍を見せました。

 

 

しかし2021年、週刊誌にクラブで遊んでいるところを報じられてしまいます。

 

当時はまだコロナ禍の真っただ中であり、球団からは不要不急の外出は禁止されていたころ。

 

ましてや夜遊びなんてもってのほかです。

 

この報道を受け、球団は乙坂智選手に厳重注意と自宅謹慎の処分を課します。

 

その後は2軍の練習に合流するものの、1軍に昇格することはなく。そのシーズンのオフに自由契約に。

 

ちょっと厳しい気もしますが、この報道以外にも未成年の女性との交際疑惑なども影響していたのでしょうか?

 

(これに関しては女性側が年齢を偽って関係を持っていたという話もあり、乙坂選手に同情する声もありましたが)

 

横浜退団後は海を渡りメキシコでプレー

こうしてベイスターズを去ることになってしまった乙坂智選手。

 

11月に行われた合同トライアウトを受けることもなく、音沙汰がない時期もありました。

 

しかし年が明けて2022年の1月、メキシコのメキシコシティ・レッドデビルズへの入団が発表されます。

 

リーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボル、いわゆるメキシコリーグに所属するチームでプレーをするみたいです。

 

2017年のオフにもメキシコのウィンターリーグに参加して好成績を収めていたので、そのつてなどもあったのでしょう。

 

ちなみにメキシコには春夏と秋冬の2つのリーグがあり、今回のリーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボルは4月~9月にかけてリーグ戦を行うという形式。

 

ウィンターリーグの方はリーガ・メヒカーナ・デル・パシフィコと呼ばれ、こちらは10月~12月の短期間となっています。

 

 

ではその新天地での乙坂智選手の活躍はというと……

 

開幕ロースターにもれてしまい、開幕から1か月もたたない4月28日、なんと自由契約になってしまいます。

 

ベイスターズの自由契約が10月5日、その半年後に新チームでも自由契約が待っているとは。

 

なかなか前途多難なスタートとなってしまいました。

 

 

しかしその翌日には同リーグのレオン・ブラボーズへの入団が発表されると、こちらでは積極的に起用され、レギュラーを勝ち取ります。

 

このチームでは38試合に出場して打率.361(158-57) 1本塁打 10打点 14盗塁と好成績。

 

6月13日にトレードでサルティーヨ・サラペメーカーズに移籍するのですが、こちらでもレギュラーとして起用され

 

40試合で打率.374(147-55) 2本塁打 15打点 12盗塁と、結果を残しました。

 

このシーズンはトータルで78試合 打率.367(305-112) 3本塁打 25打点 26盗塁

 

平均打率が3割を超える打高のリーグとはいえ、かなりの好成績を収めます。

 

国を超えチームを変えプレーを続ける

さらにはオフシーズンにはベネズエラにわたり、ウィンターリーグLVBPに参加しました。

 

ベネズエラのウィンターリーグも、メキシコと同じくハイレベルなリーグ。

 

向こうではベネズエラ・メキシコ・プエルトリコ・ドミニカ4大ウィンターリーグと呼ばれているほどです。

 

 

乙坂智選手はこのベネズエラのウィンターリーグに所属するブラボス・デ・マルガリータというチームに入団しました。

 

先述したように春のリーグよりやや短い期間になりますが、それでも56試合に出場して打率.333(192-63) 0本塁打 16打点 15盗塁の成績を収めます。

 

15盗塁はリーグ最多、盗塁王となったみたいです。

 

 

春になると今度はアメリカの独立リーグ・アトランティックリーグに所属するヨークレボリューションというチームに入団。

 

こちらでも打撃好調で111試合で打率.330(373-123) 2本塁打 48打点 42盗塁という成績を収めました。

 

そして冬からはまたもベネズエラに戻り、前年も所属したLVBPのブラボス・デ・マルガリータでプレー。

 

さらに来年の春からは再びメキシコのユカタン・ライオンズでプレーすることも決まっています。

 

 

国境を越え、チームを変え、1年中野球をやっている乙坂智選手。

 

移動も大変でしょうし、金銭的な余裕もないはず。治安だって日本より不安だと思います。

 

しかしそんな環境の中でも、ひたすらに、ひたむきに、野球を続けています。

 

その姿勢が日本時代にもあればなぁと思わなくもないですが、色々と失敗から学んだこともあったのでしょう。

 

今ではどのチームでも好成績を収めています。

 

向こうでは足を使ったプレーでアピールしているみたいですね。

 

しかし独立リーグで好成績を収めるだけで終わるわけにはいきません。目指すはMLB、トップリーグでのプレーです。

 

異国の地で息を吹き返した乙坂智選手、今度は夢をつかむことができるのでしょうか?

 

 

いかがでしたか?

現在は異国の地で野球に打ち込んでいる乙坂智選手。

 

こんなにハングリーな人物だなんて、横浜在籍当時は思いもしませんでした。

 

もしかしたら向こうの環境の方が水に合っているのかもしれませんね。

 

いつかMLBで活躍することができたなら、これほどうれしいことはありません。

 

大きな目標を胸に、頑張ってほしいものです。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。