2022年シーズンも混沌を極めるセ・リーグ新人王争い

 

2021年はセーブ王を挙げた栗林良吏選手に軍配が上がりましたが、今年はどうなるのでしょうか?

 

筆頭は巨人・翁田大勢選手、それに対抗するのは阪神・湯浅京己選手でしょうか。

 

でも実は、ここにきてその争いにグイグイ割り込んできている選手がいるのです。

 

中日ドラゴンズ、高橋宏斗選手。

 

高卒2年目の19才でありながら、すでにチームを代表する投手にまで成長したこの選手。

 

そんな高橋宏斗選手の新人王獲得のポイントやいかに。

【名前】高橋宏斗(たかはし ひろと)

【生年月日】2002年8月9日

【出身】愛知県尾張旭市

【身長/体重】186cm/86kg

【高校】中京大中京

 

熾烈なセ・リーグ新人王争い

2022年シーズンもセ・リーグの新人王争いが熾烈ですよね。

 

2021年も広島・栗林良吏選手に、横浜・牧秀悟選手、阪神・佐藤輝明選手、伊藤将司選手、中野拓夢選手。

 

開幕こそ佐藤輝明選手が本塁打を量産して新人王と本塁打王のW獲得まで期待されていましたが、

 

中盤ごろに失速が見られると、今度は開幕からセーブを積み重ねてきた栗林良吏選手が一気に新人王筆頭に…

 

と思いきや、牧秀悟選手がぐんぐん調子を上げていき3割20本を達成したり、伊藤将司選手が2桁勝利に到達したり、中野拓夢選手が盗塁王を獲得したり。

 

本当に最後の最後まで全くわからない状況でした。

 

新人王争いに食い込む高橋宏斗

そして2022年シーズンもまた開幕からクローザーとして活躍する巨人・翁田大勢選手(登録名:大勢)と、

 

同じく開幕からセットアッパーとしてチームを支える阪神・湯浅京己選手。

 

どちらも甲乙つけがたい成績ではありますが、クローザーというポジションの責任の重さを考えると大勢選手になるのかな…

 

なんて思いきや、ここにきてその争いに名乗りを上げる選手が出てきたのです。

 

中日ドラゴンズ・高橋宏斗選手。

 

2020年のドラフト1位で入団した、つい先日の誕生日で20歳を迎えたばかりの選手です。

 

この世代の選手たちはコロナの影響で甲子園への出場が閉ざされたという悲運の世代ではありますが、

 

高橋宏斗選手は名門・中京大中京工高で2年生からエースとして活躍し、秋の明治神宮大会では優勝も経験した好投手でした。

 

最速は高校3年生当時で154km/h、プロ入りしてからは158km/hも計測しています。

 

 

プロ1年目の2021年は1軍での登板はなく、2軍でも14試合の登板で0勝5敗 防御率7.01と散々な数字。

 

しかし2022年には急成長を見せ、1軍で圧巻のピッチングを見せています。

 

8月26日現在の成績は

 

15試合 4勝5敗 108奪三振 防御率2.34

 

という見事な成績。

 

特に奪三振では昨年の防御率・奪三振王の2冠投手であり、チームのエースでもある柳裕也選手をわずかに上回っています。

 

ちなみに投球イニングも92回1/3ということで、いかにハイペースで三振を奪っているかがわかりますね。

 

1位の戸郷翔征選手とは25個の差がありますが、このままのハイペースなら可能性も見えてくるのではないでしょうか?

 

最大の敵は自チーム?

が、やはり気になるのは勝ち星の少なさ。

 

ここまで圧巻のピッチングを見せておきながらも、4勝5敗と負け越してしまっています。

 

新人王争いとなると、この数字は圧倒的に不利になってしまいますよね。

 

やはり大勢選手・湯浅選手の活躍を考えると、同じくらいインパクトのある成績が必要になってきます。

 

・2桁勝利

・規定投球回数到達

・奪三振王

 

この3つはクリアしておきたいですよね。

 

(奪三振に関してはランキング2位~3位くらいでも大丈夫かもしれませんが)

 

 

しかし高橋宏斗選手が所属するチームは現在セ・リーグ6位の中日ドラゴンズ。

 

毎年のことではありますが、とにかく貧打にあえいでいます。

 

8月25日、高橋宏斗選手が先発した試合でも、ノーアウト満塁のチャンスにみすみす無得点というシーンもありました。

 

(しかも奪三振王争いをしている戸郷翔征選手に11三振を喫する始末)

 

高橋宏斗選手は7回2失点の好投を見せるも、負け投手になってしまっています。

 

好投しても勝ちがつかないなんて、野球ではよくあることではありますが…

 

高橋宏斗選手が新人王を獲得するうえで、1番の課題はチーム状況とは、何とも皮肉な話ですよね。

 

ですが昨年だってシーズンが終わるまで、いや終わってもだれが新人王を獲得するのか全く分からない状況が続きました。

 

ここから何とか巻き返しを図って、シーズン終了まで希望をつないでおきたいですね!

 

https://twitter.com/jetpack/status/1562771874144481281

 

いかがでしたか?

新人王争いの最大の障壁が自身の所属するチームという皮肉な状況となっている高橋宏斗選手。

 

ただ新人王を獲得できなくとも、今後チームの顔になる選手であることは間違いないはず。

 

野手では岡林勇希選手が絶賛ブレイク中ですし、楽しみな若手は多いです。

 

これからの活躍、本当に楽しみですね。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。