プロ野球は現在オフシーズン、選手たちのプレーがTVをにぎわせることはなくなりました。
ですがオフシーズンでもシーズン中と変わらない期待を寄せられる選手がいます。
北海道日本ハムファイターズ・杉谷拳士選手。
「野球の上手い芸人」「オフシーズンの主役」「うるさ杉谷」などと言われる彼ですが、本当に面白いから仕方ないですよね(笑)
今回は杉谷拳士選手のオフシーズンの活躍をまとめてみました。
【生年月日】1991年2月4日
【出身地】東京都練馬区
【身長/体重】173cm/78kg
【血液型】B型
【高校】帝京高校
【所属】北海道日本ハムファイターズ (2009年~)
いじられキャラとしては球界屈指・杉谷拳士
北海道日本ハムファイターズに所属する杉谷拳士選手。
俊足に加え内外野を守ることができるユーティリティ性を持ち、さらにベンチではにぎやかにチームを盛り上げる、
レギュラーではないけれどチームに欠かせない存在となりました。
ですが“いじられキャラ”としては、もはや球界で右に出る者はいないくらいの存在なのではないでしょうか。
西武ドームの打撃練習時での“いじり”はもはや恒例のものとなり、
試合でもデッドボールを食らおうものなら球場全体が沸き上がります。
左右両打席本塁打を打ってもチームメイトからハイタッチをもらえず。
グラウンドでは表情を変えることのない栗山英樹監督も、杉谷拳士選手の“活躍”には笑いをこらえきれません。
12球団で1番のいじられキャラなのではないでしょうか。
オフシーズンでも杉谷拳士選手の本領が発揮されます。
契約更改では毎年のように記者団を沸かせ、イベントでは大田泰示選手から愛のある言葉をもらい、SNSでは中田翔選手にかわいがられ、
テレビ番組に出演しようものなら出演者からもたくさんいじられます。
今回はそんな杉谷拳士選手の活躍をまとめてみました。
高校時代は名門校で1年からレギュラー
高校野球の名門・帝京高校で1年生の時からショートのレギュラーをつかんだ男。
それが杉谷拳士選手の高校時代の印象です。
1学年上には太田阿斗里選手や中村晃選手がいて、すごいチームでしたよね。
そして1年生の時から夏の甲子園にも出場し、智辯和歌山戦では伝説の試合を繰り広げました。
8回終了時まで4-8で智辯和歌山がリードするという、帝京にとっては苦しい展開でした。
しかし9回表に帝京打線が爆発し、一挙8得点!12-8と4点リードを奪います。
杉谷拳士選手も8点目・9点目となる逆転2点タイムリーツーベースを放っていました。
が、その裏。マウンドに上がった投手が四球で崩れてしまい、5点を返されて逆転サヨナラ負け。
杉谷拳士選手もマウンドに上がったものの、初球にデッドボールを与え、その1球で交代しています。
なかなか壮絶な試合でした。
その後も2年の春・夏と甲子園に出場し、最高成績はベスト4!
常に中心選手として活躍し、高校通算25本塁打を記録しました。
高校3年生の時にスイッチヒッターに転向し、その最初の試合でサイクルヒットを達成したという逸話もあります。
それくらいセンスにあふれた選手でした。
日本ハムに入団後の杉谷拳士
その後、2008年のドラフト6位で北海道日本ハムファイターズへと入団します。
この年は大野翔太選手に榊原諒選手・矢貫俊之選手・中島卓也選手・谷元圭介選手と、ドラフトが大当たりした年でした。
杉谷拳士選手はまず2軍で鍛えられ、2年目の2010年シーズンは
104試合で打率.313(425-133) 6本塁打 52打点 22盗塁の好成績を残します。
シーズン133安打はファームの新記録でした。
翌2011年には1軍でプロ初ヒット、2012年には初本塁打を記録して徐々に試合数を増やしていきます。
2015年には84試合の出場で打率.295(166-25)を残し、セカンドのポジション争いに食い込んできました。
しかしその後は打撃成績が伸び悩みます。
ホームランこそ2019年シーズンに自己最多の4本を放ち、史上19人目の左右両打席本塁打も記録しました。
ですが打率は2015年がキャリアハイ、それ以外の年は2割前後からなかなか打率が上がってきません。
好不調の波も大きく、レギュラーに定着するには至りませんでした。
しかしその一方で野球芸人・杉谷拳士はすぐに定着していきました。
もともと日ハムファンの間では面白い選手として有名だったかと思いますが、
それが他球団のファンにもどんどん知られていくようになったのです。
そのきっかけは2つ
西武ドーム(メットライフドーム)でのアナウンス
毎年お正月に行われるリアル野球BAN
の2です。
ウグイス嬢にいじられまくる杉谷拳士
まず1つ目は冒頭でも少し紹介した西武ドームでのアナウンスですね。
杉谷拳士選手はスタメンで出場しない日、打撃練習の順番が最後に回ってくるのですが、
なんとその打撃練習中、西武ドームのウグイス嬢から“口撃”を受けているのです。
始めこそ、「杉谷選手、バッティング時間終了です」というだけでした。
(本来は終了アナウンスに選手の名前は入れない)
杉谷拳士選手からウグイス嬢の鈴木あずささんへ直接お願いしたそうなのですが、これが思った以上に反響があったそうで。
その後も“口撃”のバリエーションはどんどん増えていきました。
「ただいま内野も外野もベンチも守ります、スイッチヒッターの杉谷拳士選手が、バッティング練習をおこなっております。」
「鋭い打球、または控えめな打球が飛んでくることがございます。」
「絶対的な安心感で守る…ベンチ!プロ野球界での大変高い定評があります」
「シーズンオフをもしのぐ活躍で、シーズン中にも関わらずとっても目立っています」
「練習中、ハイセンスなバッティングが割と思わぬ方向に飛び込むか、全く飛び込まないかのどちらかになります」
左右両打席本塁打を記録した次のカードでは
「噂のケルナンド・スギノール選手にご注目ください」
「11球団…いえ、全12球団予測不能の要警戒プレイヤー」
「練習中、唐突に杉谷選手の中のスギノール選手が鋭い打球をスタンドに打ち込む場合がございます」
といじり倒していましたね(笑)
(ケルナンド・スギノール…日本ハムにも在籍し左右両打席本塁打を9度達成したフェルナンド・セギノールをもじった名前)
いまやアナウンスが流れるたびに場内は大歓声!
そして本当に大きな当たりが飛び出すと観客もちょっとザワつきます(笑)
このアナウンスのおかげで野球にあまり興味がなかった人も球場に足を運ぶようになったり、実は球界にも貢献しているんです。
杉谷拳士選手も毎回鈴木あずささんのところへ挨拶へ行っていて、敵地なのにいい関係を築いていますよね~。
ただ2020年シーズンからは西武ドームの放送室の場所が変わってしまうみたいで、、、
鈴木あずささんもアナウンスで「エピソード1 『窓越しでは杉谷選手が』は一旦本日まで」とおっしゃっていました。
エピソード2はいったいどのような展開を迎えるのでしょうか。
リアル野球BANではレギュラーをつかむ
そして杉谷拳士の名を全国に広めたきっかけのもう1点、
「リアル野球BAN」です。
毎年お正月と夏ごろに放送される「夢対決とんねるずのスポーツ王は俺だ!!」ないの1コーナーですね。
かつて大ブームを巻き起こした野球盤を、東京ドームのグラウンドに大再現!
とんねるずの石橋貴明さん率いる「石橋JAPAN」が、プロ野球選手相手に激闘を繰り広げます。
夏の放送はシーズン中ということでOB選手が中心となりますが、お正月放送はシーズンに活躍した現役選手が登場!
しかもタイトルホルダーや日本代表、さらにMLBで活躍する日本人選手まで呼ばれるなど、本当に豪華なのです。
杉谷拳士選手はタイトルホルダーでも日本代表でも、ましてやメジャーリーガーでもありませんが、
石橋貴明さんとは帝京高校の先輩後輩ということで、2015年お正月放送分から石橋JAPANに召集され続けています。
(2018年のみ欠席)
当初は帝京高校の後輩枠は中村晃選手へオファーがしていたそうなのですが、「口下手なんで…」「秋は練習します」ということで断れてしまい、
その代役で呼ばれたのが杉谷拳士選手だったんですね。
(中村晃選手もその後2017年にホークスチームで参戦)
ですがこのキャスティングが大正解!
杉谷拳士選手は見事お茶の間を爆笑の渦に巻き込みます。
その名シーンの数々をまとめてみますと、
中田翔煽り
チーム内では1歳年上の中田翔選手、SNSでも仲のいいところが多数アップされていますよね。
ですがリアル野球BANになると、先輩を煽り倒しているのです。
まず2005年の登場時から「今日は中田さんをかわいがってやりたい」と発言すると
打席に入った際には大声で「中田翔!」と名前を叫び、日ごろの恨みをぶつけます。
と宣戦布告!
中田翔選手が打席に入った際に、マウンド裏で中田翔選手の弱点を聞かれた際には
さらに最終回で7-4と石橋JAPANがリードした状況で中田翔選手に打席が回ってくると
と国際大会での打てなかったことを煽り始めます。
しかも中田翔選手は打てず、侍JAPANチームの敗戦となり、恒例の土下座タイム。
するとやっぱりその後の打席ではやっぱり
もう本当に楽しそうに煽りますw
さらにこれだけでは終わらず、なんと球種を教えるというこれ以上ない先輩煽り。
しかし中田翔選手も先輩の意地を見せられず、打球はOUTゾーンへ。
この年は最後まで杉谷拳士選手の煽りがさく裂した年でした。
なお中田翔選手煽りは翌年以降も続きます(笑)
中田翔煽り(2016)
2016年のリアル野球BANでも中田翔選手煽りは止まりません!
まず打席に入ろうとする中田翔選手に
と先制パンチ!
さらに自身がタイムリーツーベースを打った際には
恒例の土下座タイムでも
あまりの煽りっぷりに他の選手からも少し心配(?)されるくらいです
でも2016年の最高に面白かったシーンはまた別にあるんですよね~
(後述します)
中田翔煽り(2017)
もちろん2017年も中田翔選手煽りは続行です。
まず登場時から中田翔選手の金髪いじりがさく裂。
しかしこの年の中田翔選手は、打席では煽りに対して無視をするという対応にでました。
そういえばこの名シーンがでたのも2017年でしたね。
ですが杉谷拳士選手も無視程度じゃへこたれません。
この年は特注した黄金の金属バットを持ち込み、黄金打法と名付けた打撃を見せます。
しかしその結果は…
もうこの時の表情が最高でした(笑)
左で打てや
「ヒダリデウテヤ」は今や杉谷拳士選手いじりの中でかなりポピュラーになりましたが、
それが生まれたのもこのリアル野球BANでのことでした。
もともと2015年の初登場時から言われていたのですが、
定着のきっかけとなったのは2016年のリアル野球BANでの山田哲人選手とのやり取りですよね。
https://twitter.com/jetpack/status/948534394494517248
棒読みの山田哲人選手に激しいリアクションを見せる杉谷拳士選手のコントラストが最高です(笑)
左で打てやは2019年にも披露されました。
ゴルゴ松本との連携プレー
TIMゴルゴ松本さんと披露するネタもおなじみになってきました。
レッド吉田さんのように一文字を披露することもあれば
最近はDA PUMPのUSAにのせて他の選手を煽る替え歌まで披露するようになりました。
もう完全に芸人ですよね(笑)
柳田悠岐選手もある種の脱帽をしています。
というようにオフシーズンでもお茶の間に大爆笑を届けてくれる杉谷拳士選手。
タカさんの言う通り、この番組が唯一のレギュラーにならないよう、本業の野球の方も頑張ってほしいです。
いかがでしたか?
オフシーズンでもお茶の間を沸かせる杉谷拳士選手。
最近では芸人としての方が有名になりつつありますが、栗山英樹監督からはずっとレギュラーの期待をかけられています。
ユーティリティプレーヤーで終わるのではなく、1年でもいいからレギュラーの活躍が見てみたいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。