2017年もっとも悲惨だった芸人、インパルスの板倉俊之さん。
相方の相次ぐ不祥事に、自身の仕事量もがっつり減ってしまったようです。
しかし2018年に入ってからは、その相方の騒動をネタにテレビ出演が増えてきました。
当初は”かわいそう“と同情の声こそ多かったものの、今やキレのある自虐ネタが話題沸騰。
一度沈みかけた男の逆転劇とは
まずは板倉俊之さんのプロフィールから
【生年月日】1978年1月30日
【出身地】埼玉県志木市
【血液型】B型
【身長】168cm
芸歴20年も相方の相次ぐ不祥事
インパルスが結成されたのは1998年。
つまりもう芸歴20年にもなるということですね。
お笑い芸人の20年はまだまだ中堅ですが、それ以外の仕事だったらもうベテラン扱いです。
そんな彼らが注目を集め始めるのは00年代ごろから。
「エンタの神様」や「はねるのトびら」でコントを披露する機会が増えると、お笑いブームも手助けして一気に人気芸人へと駆け上がりました。
その後も1発屋芸人たちが現れては消えを繰り返していく中、インパルスは安定して仕事を確保していきます。
しかし2017年、事件が起こります。
6月14日、相方の堤下敦さんが道路交通法違反で書類送検されてしまうのです。
抗アレルギー剤と睡眠薬を服用した後、意識をもうろうとさせながら運転し、電柱に衝突してしまったとのこと。
事故を申告しなかったこと、正常な運転ができない状態で運転したことにより、道路交通法違反が適用されてしまいました。
さらに10月27日、今度は停車中のごみ収集車に追突。
ごみ収集車に乗っていた2人が首のねん挫の怪我を負う事故を起こしてしまいます。
幸いにも不起訴処分で終わったものの、吉本からは謹慎処分が下されてしまいました。
明石家サンタがきっかけで吹っ切れる?
この騒動には板倉俊之さんにも大きな影響を与えました。
自分は何もしていないとはいえ、コンビでの仕事は次々に消えてゆき、精神的に相当まいっていたそうです。
特に印象的だったのが明石家サンタですね。
毎年クリスマスの夜に生放送される特別番組で、一般人・芸能人たちが番組に電話をかけ、電話越しに明石家さんまさんへ不幸エピソードを紹介する番組です。
そのエピソードが面白ければ明石家さんまさんが鐘を鳴らし、豪華な賞品がプレゼントされます。
2017年のクリスマス、この番組へ電話をかけた板倉俊之さん。
第一声で「インパルスの板倉です」と自己紹介をしただけで、明石家さんまさんが鐘を鳴らしてくれるほどの悲壮感でした。
この番組で板倉俊之さんは10月以降に入っていた仕事が次々にキャンセルになったことを吐露。
この時はまだ自分自身で騒動をネタにできていない様子で、視聴者からも同情の声が集まっていました。
(ちなみに商品は海外旅行のペアチケットでした)
しかしこれが明石家さんまさんに気に入ってもらえたのか、3月には「さんまのお笑い向上委員会」に呼んでもらえることに。
そこで板倉俊之さんが見せたのは、とんでもなく悲壮感をまとった姿でした。
この番組では後輩芸人であり、2017年にブレイクした「カミナリ」と共演。
板倉俊之さんはカミナリの2人に対して、
「先輩が不幸な時に売れるのは非常識だ」
とやさぐれながら難癖をつけ始めます。さらに
「俺なんか去年の下半期は(中略)ネタ作るどころじゃないよ!そんな中さあ、すげえ面白いネタやってさあ…」
「俺がもう一度這い上がってくるまで、売れるの待とうと思わなかった?」
と、とんでもない理論をやさぐれながら展開し、カミナリに絡んでいきます。
ここでドツキ漫才が得意なカミナリは「おめえ、関係ねぇ!」と板倉俊之さんの頭をバシッ
すると板倉俊之さんは
「いっそひとおもいにヤッてくれ」「俺を伝説にしてくれよ」とさらなる悲壮感を出しながらその場を爆笑の渦に巻き込んでいたのです。
最後は明石家サンタの賞品だったペアチケットを2人にプレゼントしてその場は終了。
視聴者からは板倉が天才的だったと称賛の声も上がり、ここから1人の仕事がどっと増えていったといいます。
インパルスの板倉は天才の一人だからやめて欲しくねえな
— ミサクラリン (@misakurarin03) March 10, 2018https://twitter.com/jetpack/status/972484185867735040板倉さん今回の件でスポット当たってるから、これをチャンスにして「根性腐った芸人」として復活してほしい。彼は心に闇を抱えた天才感ある。#お笑い向上委員会
— こめり (@pantomochi) March 10, 2018
もともと評価が高かった板倉敏行
もともと業界内では板倉俊之さんの評価は高かったといいます。
インパルスのネタのほとんどを書いているのは板倉俊之さんですし、かつて出版した小説も好評です。
あの番組で今の状況をあそこまで笑いに帰られたのも、板倉俊之さんの言葉選びが絶妙だったからでしょう。
単独ライブの評判も上々だったそうです。
今まではあまり前に出るイメージはなかったのですが、相方の騒動によって前に出ざるを得なくなった結果、その才能が一気に知れ渡ることとなりました。
天才に不幸が訪れた結果、大ブレイク!
何とも皮肉な話ですが、大ピンチを乗り越えられた板倉俊之さんには、もう怖いものはないでしょう。
いかがでしたか?
逆境を武器にして再びブレイクした板倉俊之さん。
初めはかわいそうすぎてあまり笑えなかったのですが、今もうすっかり板についてきました。
一度はどん底に落ちかけていたのですが、見事な大復活。これからの活躍にも期待大ですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。