2024年ドラフト会議にて、DeNAベイスターズより1位指名を受けた竹田祐選手。
高校時代から応援していた方にとっては、嬉しい指名となったのではないでしょうか?
2017年の春の選抜大会決勝戦、大阪桐蔭-履正社の試合。
あの時投げ合っていた2人が、同じチームに所属することになるのですから。
そうでなくても多くの選手がプロ入りしたあの試合。7年たった今、どのようなぶつかり合いを見せてくれるのでしょうか。
【生年月日】1999年7月5日
【身長/体重】184cm/96kg
【出身】大阪府大東市
【高校】履正社高校
【大学】明治大学
【社会人】三菱重工West
DeNAベイスターズより1位指名を受けた竹田祐
2024年ドラフト会議、4球団が指名した金丸夢斗選手(関西大学)の交渉権を引き当てたのは、中日ドラゴンズの井上一樹新監督でした。
肩が脱臼するのではないかというくらいのガッツポーズ、監督としての初仕事で最高の結果を残します。
そして再指名が行われ、金丸夢斗選手の交渉権を外したDeNAベイスターズが1位指名として選んだのは、三菱重工Westのエース・竹田祐選手でした。
この年のドラフトの目玉はやはり金丸夢斗選手・宗山塁選手(明治大学)の2人、竹田祐選手も社会人の即戦力候補として注目はされていましたが…
まさか1位で指名されるとは。
とはいえ高校時代から竹田祐選手を応援していたという方もきっと多いはず。
履正社高校時代は1年の秋から背番号6でショートのレギュラー。
もともと投手として入部したそうなのですが、夏ごろにピッチングフォームを崩してしまい、それをきっかけにショートを守るようになったそうです。
そこから背番号6に選ばれたのもすごいですよね。ショートを守ることで足の動きの意識が変わったり、全体を見る目が養われたそう。
そして冬のトレーニングを経て、2年の春からはピッチャーに再転向。寺島成輝選手(元東京ヤクルトスワローズ)の控えとしてベンチ入りを果たします。
2年の秋からはエースとして背番号1を背負うと、明治神宮大会で優勝、春の選抜で準優勝という実績を残します。
進学した明治大学でも先発投手として活躍し、4年間で11勝をマーク。
バッティングも良く、2年春には満塁ホームランを放ち自身も勝ち投手になるという離れ業を成し遂げています。
しかし大学4年時にはドラフトでの指名はなく、卒業後は三菱重工Westへ。
1年目から主戦投手として都市対抗にも登板するなど、実績を積みます。
2年目には再び指名漏れとなってしまいますが、3年目シーズン、3度目の正直で見事に1位指名を勝ち取りました。
伝説の2017選抜決勝 大阪桐蔭-履正社
竹田祐選手といえば、思い起こされるのは2017年の春の選抜決勝戦、大阪桐蔭-履正社の1戦ですよね。
何せこの試合で投げ合った大阪桐蔭のエース・徳山壮磨選手と、プロで同じチームになるのですから。
そうでなくても、史上初の大阪勢同士の決勝戦ということで注目を集めていた試合でした。
試合は1回表、大阪桐蔭高校の藤原恭大選手の先頭打者ホームランで幕を開けます。
藤原恭大選手は6回にもこの試合2本目のホームランを放ち、終盤まで3-0と大阪桐蔭優勢で進みました。
しかし8回裏、とうとう履正社打線が大阪桐蔭先発の徳山壮磨選手をとらえます。
1番・石田龍史選手が内野安打で出塁すると、3番の安田尚憲選手もヒットを放ちチャンス拡大。
ここから4番・若林将平選手、5番・浜内太陽選手が連打を放ち、3-3の同点に。一気に試合を振り出しに戻します。
これで流れが一気に履正社に…
と思いきや、9回表の攻撃、大阪桐蔭の代打・西島一波選手がレフトポール際にホームランを放ち勝ち越し。
ここから大阪桐蔭打線に火が着き、一挙5得点で8-3
最後は根尾昴選手がマウンドに上がり、履正社打線を0点に抑え、大阪桐蔭高校が優勝を果たしました。
プロ入り後の再戦実現なるか
皆さんもご存じの通り、この試合には後にプロ入りする選手が多数出場しています。
大阪桐蔭からは
藤原恭太(千葉ロッテマリーンズ 2018年ドラフト1位)
根尾昴(中日ドラゴンズ 2018年ドラフト1位)
柿木蓮(北海道日本ハムファイターズ 2018年ドラフト5位)
横川凱(読売ジャイアンツ 2018年ドラフト4位)
徳山壮磨(早稲田大学-横浜DeNAベイスターズ 2021年ドラフト2位)
泉口友汰(青山学院大学-NTT西日本-読売ジャイアンツ 2023年ドラフト4位)
※柿木蓮選手と横川凱選手はこの試合には出場していないものの、ベンチ入りを果たしていました。
履正社高校からは
安田尚憲(千葉ロッテマリーンズ 2017年ドラフト1位)
竹田祐(明治大学-三菱重工West-横浜DeNAベイスターズ 2024年ドラフト1位)
両校のエースが横浜DeNAベイスターズへ。
2024年シーズンは徳山壮磨選手もリリーフ投手として1軍の試合に登板していましたよね。
残念ながらケガで途中離脱となってしまいましたが、前半戦のチームを支える活躍を見せていました。
千葉ロッテマリーンズにも安田尚憲選手と藤原恭太選手という、両校の打線の核が在籍しています。
これはロッテと試合をするときには、当時のエースvs主砲という熱い対決が見られるかも…?
他にも読売ジャイアンツに横川凱選手・泉口友汰選手と2人が在籍。根尾昴選手は中日ドラゴンズ、柿木蓮選手は北海道日本ハムファイターズで頑張っています。
はたしてプロの世界で最後まで笑っているのはいったい誰になるのでしょうか?
https://twitter.com/jetpack/status/1849657538410840555 https://twitter.com/jetpack/status/1849630687084888162
いかがでしたか?
7年前、決勝で投げ合った2人が、プロの世界で同じチームに。なんてエモい状況なのでしょうか?
しかもこの試合に出場していた他の選手たちもプロで活躍しているだなんて。
当時の試合を観ていた方からすれば、これほど熱いシチュエーションは他にないと思います。
これからの彼らの活躍に注目です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。