2025年5月12日、衝撃のトレードニュースでした。

 

福岡ソフトバンクホークスのリチャード選手と、読売ジャイアンツの秋広優人選手・大江竜聖選手との2対1のトレードが発表されたのです。

 

トレードが発表された当初は巨人が大損しているという見方が大半でした。

 

しかしシーズンが終了した今、改めてこのトレードを振り返ってみると、巨人が結構得をしているんじゃないかとも思います。

 

やはり一発長打は魅力的ですし、なによりキャラクターも良い!ある意味巨人向けの選手が入団してきたものです。

 

今回はこのトレードについてまとめてみました。

 

【生年月日】1999年6月18日

【身長/体重】189cm/123kg

【出身】沖縄県

【高校】沖縄尚学高校

 

トレードで巨人へとやってきたリチャード

福岡ソフトバンクホークスからトレードで読売ジャイアンツへとやってきた砂川リチャード選手。

 

あのトレードは衝撃的でしたよね。

 

確かに圧倒的な飛距離が魅力でありながらもいまいち殻を破ることが出来ていないという印象はありましたが。

 

まさか2023年に規定打席に到達して2桁本塁打も放った秋広優人選手と、2024年シーズン終了時で149試合登板の実績がある大江竜聖選手とのトレードとは。

 

リチャード選手はまだ1年を通して1軍に帯同したというシーズンもないくらいでしたから。実績で言えば2人ともリチャード選手より上と言えるはず。

 

よほど巨人がリチャード選手を欲しかったのですね。後にホークスの城島健司CEOも巨人からそういう要望があったことを明かしていました。

 

巨人でキャリアハイの成績を残す

しかし実績のある左ピッチャーに加え、23歳期待の若手野手の2人を放出して未完の大砲を獲得した巨人。

 

リチャード選手が活躍してくれるかどうか全くの未知数の中で、これだけのトレードはかなりの博打だったのではないでしょうか。

 

トレード当初は「巨人が大損だ」「これは巨人がバカ」といった声が相次ぎました。

 

 

実際に加入直後からリチャード選手は起用され続けましたが、派手なホームランこそ出るものの、打率は1割前後をうろうろ。

 

6月12日の試合ではサインミスをやらかし阿部慎之助監督の堪忍袋の緒が切れてしまい、1か月ほどで2軍落ちとなりました。

 

 

しかし2軍では4年連続ウエスタンリーグ本塁打王たる風格を見せつけ、7月上旬に1軍に戻ってきます。

 

三振の多さは変わらなかったものの、も徐々に率を上げていき、本塁打も増えていき、後半戦はスタメンに定着しました。

 

 

巨人移籍後の最終的な成績は

 

77試合 打率.211(232-49) 11本塁打 39打点 90三振

 

自身初の2桁本塁打を記録するなど、キャリアハイの数字も残しています。

 

(なお三振はホークス在籍時のものも含めると102)

 

 

そしてバッティングだけでなく守備でも話題になりましたよね。

 

なぜかファーストで送球をフレーミングして、よけようとした相手選手が吹っ飛んで行ったり。

 

 

ランナーと交錯というシーンは何度かありましたが、毎度ケガするのは相手選手という。なかなか危なっかしいプレーをしていました。

 

でもリチャード選手、なぜか憎めないんですよね~。

 

そんなこんなで、いろいろなネタを透過してくれたシーズンになりました。

 

秋広優人・大江竜聖の活躍は?

その一方でホークスに移籍した2人は同ったのでしょうか?

 

秋広優人選手も移籍してすぐに出場機会を与えられます。

 

印象的だったのは交流戦の横浜DeNAベイスターズとの三連戦。

 

この試合で秋広選手は3試合ともスタメン出場し

 

1試合目:3打数2安打2打点

2試合目:2打数1安打1本塁打1打点

3試合目:4打数1安打1打点

 

3試合連続安打、3試合連続打点。

 

ちなみに3試合とも同点の場面からの勝ち越し打を放っています。ヒーローインタビューにも3日連続で上がりました。

 

前年に日本シリーズで辛酸をなめさせられた相手に対して、見事3タテすることに成功しました。

 

ベイスターズファンからすれば悪夢だったかもしれませんw

 

しかしその後はヒットがでず、7月3日に1軍登録抹消。それ以降、1軍の試合への出場はありません。

 

最終的な成績は

 

22試合 打率.208(53-11) 1本塁打 4打点

 

まさかの打率までリチャード選手に負けてしまいました。

 

 

 

そしてもう1人、大江竜聖選手は5月25日のオリックス戦で移籍後初登板を迎えます。

 

交流戦でも3試合に登板し、いずれの試合も無失点に抑えました。

 

秋広優人選手と同じく7月3日に登録抹消されるものの、7月15日は再び1軍昇格。

 

その後は貴重な左のリリーフとして、チームを支えました。

 

最終的な成績は

 

16試合の登板で0勝1敗1H1S 防御率1.53

 

ちなみにこの1敗は、プロ入り後初の黒星だそうです。

 

デビューからの無敗登板数164は歴代2位タイとのこと。

 

(1位は公文克彦選手の182試合)

 

 

こうしてみると、巨人は決して損はしていない、むしろちょっとだけ得した側なのではないかとも思います。

 

とはいえ、長い目で見ればまだまだ分かりません。特に秋広優人選手は2002年生まれでまだ23歳ですからね。

 

(リチャード選手と大江竜聖選手はともに99年生まれ)

 

2025年シーズンだけを見れば巨人が得をしているかもしれませんが、今後の活躍次第では十分に逆転することも考えられます。

 

このトレードの軍配はどちらに上がるのか、その答えは数年後に。

 

余談(ファンフェスでの活躍)

 

 

いかがでしたか?

突然のトレードで新天地へとやってきたリチャード選手。

 

これまでなかなか殻を破ることが出来ていなかったリチャード選手ですが、環境が変わったことでキャリアハイの数字を残しました。

 

ですが彼のポテンシャルを考えれば、まだまだもっとすごい成績を残してくれるでしょう。

 

そしてホークスへ移籍した秋広優人選手、大江竜聖選手。彼らももっと素晴らしい成績を残すことが出来ると思います。

 

数年後、このトレードはどう評価されているのでしょうか?

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。